第137話 冬の花


冬に咲く花は案外

強い色を持つ気がする


薄暗くなりがちな日々に

力を与えるためかもしれないし

ただなんとなくかもしれないし


でもまあ確かに目に付けば

なぜかはっとするんだけど

嬉しいとか悲しいとかじゃなく

なんというか目が覚めるみたいな


だから頑張ろう、でもなく

背中を押してくれた、でもなく


とにかく花が咲いていて

私はそれに気がついて

こんな真冬にも花が咲くんだと

なんとなくほっこりすればいい






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る