第107話 詩
詩を書くなんて
ぐるぐる回る言葉の渦に
手を突っ込むようなものだ
うまい言葉が見つかる時もあれば
体ごと引きずり込まれ
溺れそうになることもある
それでもやめられないなんて
我ながらどうかしてる
ごくたまに引き当てた大物の感触を
忘れられないバカってことで
まあそれもいいんじゃないかなんて
思いながら今日も手を突っ込んでいる
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