第68話 新しい日々


新しい日々は

不安と期待を連れてきた 

絶望も希望も

綯い交ぜにしたような

紫色のうずの中

せめて立っていられるよう

必死に足を踏みしめて

来たるべきその時間を

全身で受け止めた


でもずっと待ってたよ

ほんの一歩

たったの半歩でも

この場所から踏み出せること

踏み出したいと思ったこと

今はまだきっとうずの中

それでも目線は

ほんの少し上がってるでしょ


ただ静かに待つ

訪れるだろう新しい日々が

穏やかで柔らかな時であることを

心のなかでそっと祈った

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