ペットが飼いたいのです!
私は可愛い可愛い悪魔ちゃん。誘拐されてしまうほど可愛い可愛い悪魔ちゃんだ。
そんな私は今、デヴィル城の図書館にいる。
私は地球にあった文献の中で興味をそそる本が1冊あった。
それは……
「ペット欲しい……」
そう。ペット雑誌だ。私はペット雑誌に載っている犬や猫に夢中なのだ。
しかし暗黒界には犬や猫といった動物は生息していない。
そもそもママが地球を滅ぼしてしまったのでもう犬や猫は存在しないだろう。犬も猫も人間も絶滅した生き物だと私たちは認識している。
「暗黒界にいる生き物で可愛くてペットにできるのっているのかな~?」
どうしてもペットが飼いたい私はパパやママに相談してみる事にした。
図書館を飛び出し真っ先にパパとママがいるところに向かう。仲が良い二人だ。きっと一緒にいるに違いない。そう思いながらデヴィル城を駆けたのだった。
「パパッ!! ママッ!!」
「あら~どうしたの私の可愛い可愛いエイエーンちゃん」
「ペットが欲しいの!!!」
直球ストレートで投げかけてみる。愛されている私ならきっとOKを出してくれるはずだ。でも今までペットなんて買ったことが無いし……ちょっと不安。
「ペットなら黒龍がいるだろう」
「クロチャンは移動用の黒龍でしょ……そうじゃなくて私は一日中一緒にいるペットが欲しいの! 一緒に起きて一緒にご飯を食べて一緒に遊んで一緒に寝る。そんな癒されるペットを!!」
黒龍のクロチャンは移動用の黒龍でデヴィル城の外で飼っているが私が欲しているペットでは無い。それにデカすぎる。もっと小さくて可愛い癒されるようなペットがいいのだ。
「そうだな。こないだの誘拐のようなことがもう起きないとは限らんしな……よし、護衛を連れて暗黒界にあるペットショップを見てくるといい。ただし、強くてエイエーンを守れるようなペットにするんだぞ」
「可愛いくて強い子を探してらっしゃい!」
「パパ、ママ!! ありがとう!!!」
ペットを飼う承諾を得た。これで誰にも文句は言われないだろう。あとはどんなペットにするかだ。
黒龍や白龍は大きくなるし……虫系はペットって感じしないし……とりあえずペットショップで運命的な出会いがあると信じて行ってから決めるとしよう。
このまま私はデヴィル城の入り口に行き、護衛を待ちながら移動用の黒龍のクロチャンと戯れていた。
「お前も可愛いんだけどな……お部屋に入らないからさ~」
「クゥウゥ」っと、可愛い声を喉で鳴らす黒龍のクロチャン。
クロチャンが赤ちゃんの頃から私は知っている。だから愛着もある。可愛いとも思う。だけどデカイ。デカすぎる。
「お待たせしました!!」
そうこうしている間に護衛が準備を終えて駆け足でやってきた。
護衛と言っていたから牛頭や虎頭の護衛がくるのだと思っていたが違かった。
来たのは化粧や衣装などを担当するキリンの頭の使用人とフクロウの頭をした図書館の館長だ。
「あ、あれ? 護衛って言ってたけど二人が護衛なの??」
「イツマデーモン様とトーワ様が私共に護衛をするようにと……」
「おそらくペットを飼うための知識やセンスなど他の護衛よりも優れているので選ばれたのかもしれませんね。今日1日、よろしくお願いします。エイエーン姫」
二人が選ばれた理由は今、フクロウの頭の悪魔が言ったように知識とセンスなどが優れているからだろう。
フクロウの頭の悪魔は図書館の館長だ。館長なら生き物について詳しい。絶対に役に立つだろう。
そしてキリンの頭をした使用人は化粧や衣装などを担当している分、センスはある。
変なペットを選ばないようにとパパやママが人選したのだ。
「それじゃ、クロチャンに乗ってペット探しの旅に行くぞ~!!」
私は張り切って拳を天高く突き上げた。
同行する二人の戦闘力はそこまで高く無い。だけど問題はない。なぜなら移動用に使っているこの黒龍のクロチャンが強いからだ。何かあったらクロチャンが絶対に助けてくれる。だから問題はないのだ。
そしてこのままクロチャンに乗り最初のペットショップへと向かった。
最初にたどり着いたペットショップは龍専門のショップだ。黒龍、白龍、赤龍、青龍、緑龍、黄龍なんでも揃っている。
「でも龍って大きくなるでしょ? 小さい子が欲しいんだけど……肩に乗るくらいの小さい子!」
「エイエーン姫、大丈夫ですよ。小さい種族の龍もいます。中へ入って見てみましょう」
フクロウの館長が「さぁさぁ」とエスコートしてくれている。その後ろを使用人がついて来ている。
確かに肩に乗るくらいの小さいクロチャンがいたら飼いたい。ぜひペットにしたい。
初めて飼うペットを想像しながら心拍数を上げてウキウキでペットショップにいる龍を見て回る。
「やっぱり、大きいね~」
大きい龍がほとんどなので、その大きさに驚きながらも目的の小さな龍の前に到着した。
なななななななな、何これっ! ちっさーーーい!
可愛い可愛い可愛すぎる。本当にクロチャンが小さくなったみたいだ。
くーーーこの子いいなっ!!!
肩に乗るくらいの小さな龍がいる。大きい龍をそのまま小さくしたみたいな感じだ。
強くて可愛いそして小さい。もう理想通りではないか。
「ねーねー抱っこしてもいいのかな?」
「はい。ぜひ抱っこしてみてください」
ペットショップの店主の悪魔が笑顔で小さな龍をエイエーンに渡した。
私は瞳をキラキラと輝かせながらその小さな龍を受け取る。
小さく可愛い私の手のひらにちょこんと乗った。
可愛い可愛い可愛すぎる!!!
すると突然、手のひらにいた小さい龍が倒れた。
私の手のひらの上で眠るように倒れたのだ。
何事かと店主の顔を見ると、首を横に振って悲しげな表情をしていた。
そして、
「エイエーン様の美しさにやられ死んでしまいました」
えぇええええええ!!
寝たんじゃなくて死んじゃったの??
私の美しさで死んだって……
えぇええええええ!!
「小さな龍ですのでエイエーン姫の可愛さに耐えられなかったのでしょう……残念ながら龍は諦めましょう」
フクロウ館長が私の手のひらの上で死んでしまった小さな龍を店主に返した。そして死なせてしまったので販売価格以上の金貨を使用人が袋から取り出し店主に渡した。
こんなに受け取れませんと言っていたが死なせてしまったので金貨を無理やり受け取らせた。
「うぅ……小さい龍……ほしかった……うぅ」
私は涙を流しながらとぼとぼと次のペットショップに行くためにクロチャンの元へと向かった。
悲しい。悲しい。私の美しさで一つの小さな命が失われてしまった。
命とは尊く儚いものだ。悪魔には寿命がないが死に対しても悲しくなったりする。実際に消滅してしまえばそれは悪魔にとって死に等しいのだ。だから私は小さい龍が私の手のひらの上で死んだことがすごく悲しい。
ペットを飼うとしたら絶対私よりも先に死んじゃうだろう。その時はもっと悲しむこととなる。
もしかしたらその悲しみを教えるためにここに連れて来たのかもしれない。フクロウ館長は知識がある。
私の可愛さで小さな龍が死ぬことをわかっていたのかもしれない。
これは慎重にペットを選ばないといけない。私は小さな拳をギュッと握りしめた。そして命の大切さを改めて知ることができた。
次に向かったペットショップは『奴隷館』という名の怪しいペットショップだった。
「ここではマーメイドなどの魚人のオークションが開催されてます」
「えぇ……魚人はいいかな……それに奴隷とかおじいちゃんもパパも好きじゃないって言ってたし……」
「いいえ。魚人が目当てではありません。実は奥の一角にペット用の魚が売られているんです。そこを見ましょう!」
なんと物知りなフクロウなんだ。連れて来て本当に良かったと思う。パパとママ。フクロウ館長を連れて来てくれてありがとう。
そんな風に思いながらお目当ての魚が待つ水槽へと向かっていった。
残念ながら『奴隷館』というだけあってあまり見たくないものばかりだ。マーメイドが折りの中に入れられている。それも何人もだ。辛い顔、悲しい顔、恨んでいたり怒っているマーメイドもいる。
もしかしたらこの過酷な現実を私に見せるためにあえてここに来たのかもしれない。さすがフクロウ館長。
「ここですよ」
わぁあああああ!!!
すごい! 小さい魚がいっぱい。光魚、燃えている魚、素早く動く魚などなど、これは観賞用にはすっごくいいかもしれない。
でも私がペットは欲しいのは一緒に遊んだり寝たりできる生き物だ。
魚はずっと水槽の中。陸に上がれる種類の魚類もいたがどれも可愛くない。なので却下。
奴隷を解放してあげたいけどそれは私が法律を変えてからだ。それまで待っててくれマーメイドたちよ。
ということで次に行こう。
再び移動用の黒龍クロチャンに乗り別のペットショップを目指す。
寒い国の動物がいる『ホッカイドウ』という名前のペットショップ。ホッカイドウってなんの言葉だろう?
ここではペンギンやシロクマ、ジュゴンなど寒い国に生息する絶滅危惧種の動物を扱っていた。値段もそこそこ高い。そして可愛い。
けれど寒いところでないと生活ができないので却下。
私の部屋を寒くしたくないんだもん。私はヘソを出して露出も激しいけど暑がりなわけではない。むしろこの格好で寒いところに行けば寒くて冬眠してしまう。
ペンギンさん。さようなら。可愛かったけど……飼ってあげれない。
ここに連れて来たのも絶滅危惧種の生物を教えるためか?環境によって住処を奪われ生活できなくなった生き物たちを見せるためか? さすがフクロウ館長。
再びクロチャンに乗り別のペットショップへ向かう。
今度は暑い国に生息する生き物がいる『オキナワ』という名前のペットショップだ。オキナワってどこの言葉だ?
ここではサソリやラクダ、サボテン、アリなど様々な生き物がいた。
「ラクダはありだな……」
今日見て来た中でももふもふ度が高いラクダは惹かれる何かがある。それにまつ毛も長くてキュートだ。
でもでもでもラクダも温度調節が難しい。育てるのは非常に大変だ。使用人に任せるのもいいが負担をかけすぎてしまう。
それにどちらかというと室内よりも屋外の生き物。私の理想のペットではない。
これも暑い国で生きる生物の過酷さを教えるために連れて来たのだろうか?さすがフクロウ館長。
それからは悪魔国家だけではなく妖怪国家や怪物国家など暗黒界の至る場所のペットショップを巡りに巡って行った。
ヌメヌメした生き物、臭い生き物、触ると痛い生き物、なんでも溶かす生き物、力が強くなんでも壊す生き物、ありとあらゆる生き物を見たが犬や猫のような可愛い生き物とは出会わなかった。
1日で帰る予定だったがあっという間に3日が過ぎた。冒険しているようで楽しかったがそろそろ帰りたい。
そしてこんなに探しているのに見つからないなら諦めがつく。もう帰ろう。
「これ以上は私もペットショップはわかりませんね。お手上げです」
「あぁ……一番最初の小さな龍が一番可愛かったなぁ……」
そんなことを呟きながら移動用の黒龍クロチャンに乗ってデヴィル城を目指した。
疲れからかクロチャンに乗ってからはすぐに眠くなり意識が朦朧とした。
いつの間にか寝ていたらしくあっという間にデヴィル城に到着していた。
「あ、あれ? もう帰って来た……早かったなぁ」
「おかえりエイエーン。どうだ? 良い子に出会えたか?」
「ただいまパパ、ダメだったよ……クロチャンが小さくなれば一番いいんだけどなぁ」
そんなことを言いながら3日間も乗せてくれたクロチャンの首を優しく撫でてあげた。
「クウゥワァア」と喜びながら頭を擦ってくる。なんと可愛い黒龍なのだ。
「そうか……残念だったな。どれ、疲れただろう。今日はゆっくり休むといい……」
ペットを飼えなかった悲しみと3日間もペットショップを巡った疲労が一気にきた。重たい足をゆっくりと動かしデヴィル城の中へと歩いていく。そんな私の後ろ姿をキラキラと光った黄色の瞳でクロチャンは見つめていた……
私がデヴィル城に戻って1週間が経った頃だった。
私はすっかりペットのことを忘れ悠々自適に生活していた。部屋でくつろいでいたときに廊下から慌てた手下の声がした。声からして亀の頭をした門番だろう。
「大変です! モウスーグ様!! 移動用の黒龍が!!!」
「な、なにぃいいいい!! なんじゃとぉおおおお!!!」
慌てた様子の門番はおじいちゃんに話しかけていた。そのままおじいちゃんと共に走って行ったが
クロチャンに何かあったのか?私も急いでクロチャンの元へと向かった。
門番がいるところからはクロチャンがいるところが見える。だから真っ先に何かの異変に気付いて城の中にいる誰かを呼ぼうと慌てていたに違いない。それがたまたまおじいちゃんでそれも私の部屋に近かった。
走りながら色々考えているが一番頭の中に思っていることは『無事でいて』だった。
やっぱりクロチャンは私にとって大事な黒龍だ。ペットというまではいかなくても大事なのには変わりない。
「はぁ……はぁ……クロチャン!!!!」
って?えぇえええ?
目の前にはいつも通りのクロチャンだ。何をそんなに門番は慌てていたんだ。
クロチャンはただ座ってるだけじゃないか。
クロチャンの変化は何もない。具合が悪く倒れたのではないかと思っていたが本当にいつも通りのクロチャンだった。
そんなクロチャンは私が来たことに気付き、「クゥウ」と可愛らしい声で鳴いた。
そのままクロチャンは立ち上がった。その瞬間、いつもと違うことに気が付いた。
「それって……」
クロチャンは自分のお腹にタマゴを隠し持っていたのだ。
「うぉおお! これは黒龍のタマゴじゃ!! 確かこの黒龍は雌じゃったな。どれどれ黒魔法をかけてやるぞ」
おじいちゃんははしゃぎながらクロチャンが隠し持っていたタマゴに黒魔法をかけた。
この魔法はタマゴを孵す魔法だ。魔法を使わなければ他の生き物に食べられたり割れて産まれなかったりしてしまう。なので悪魔国家では龍のタマゴを見たら黒魔法をかけるのは常識だ。
黒魔法がどんどんとタマゴを黒い光で包んでいく。すると、中から小さな黒龍が誕生した。
「クゥ……クゥ」
キャワウィイイイイイイ!!!!!
小さくて可愛い。ペットショップでみた小さな龍よりも何倍も可愛い。可愛すぎる。
「クゥア」
クロチャンが生まれたばかりの黒龍を加えた。その黒龍を私の目の前に持って来たのだ。
「クゥウアァ」
「え?? 何? どうしたの?」
我が子を見せつけているのか? どうだ可愛いだろと自慢しているのかと思った。確かに可愛い。間近で見るともっと可愛いぞ。黒龍の赤ちゃんてこんなに可愛いのか!!!
確かにクロチャンが産まれた時も可愛かったなぁ。
「孫よ。その黒龍は孫に子を託そうとしているようじゃ」
「えぇ? それって私のために産んだってこと? 私がペット飼えな飼ったから?」
「クゥアア」
「そのようじゃな! 良かったのぉ!」
クロチャンは私のためにタマゴを産んだそうだ。確かに見せつけているというよりは渡そうとしているようにも思える。
「でもでも、私が触ったら死んじゃうかもしれないよ……ペットショップで小さな龍が死んじゃったから……」
「クゥゥ」
クロチャンは瞬きをしながら首を傾げた。なんとも可愛い仕草だ。
そのまま私の言葉を無視して無理やり私に産まれたばかりの黒龍を渡して来た。
このまま落とすわけにもいかず私は黒龍の赤ちゃんも抱きかかえた。
もしかしたら私が触って死んでしまったかもしれない。私の美しさは龍を殺してしまう。
そんな風に思いながら胸に出している黒龍を恐る恐る覗いてみる。
これで死んでたら一生のトラウマだ。寿命がない悪魔にとってトラウマって最悪すぎる。
お願いだから死なないで!! お願いだから生きてて!!
「クゥアッツ」
元気に鳴く可愛い可愛い黒龍の姿があった。
「生きてる! 生きてる! あはっ! 可愛い可愛いよー!」
黒龍を天高く抱えてくるくると回る。もう羽と尻尾は嬉しさのあまりブルンブルンに動いていた。
「ありがとうクロチャン! 私のために産んでくれたのね! 大切に育てるよ!」
「クゥウウウ!!!!」
クロチャンも満足気な表情だ。そしてエイエーンと産まれたばかりの黒龍を同時に舐めた。なんとも可愛い黒龍だ。移動用にするのはもったいないほどだ。
「ねーねー! おじいちゃん! 見て見て!!」
おじいちゃんからの反応はない。おじいちゃんは私と産まれたばかりの黒龍の可愛さにやられてしまい気絶してしまったのだ。
横を見てみれば門番も気絶している。
もしかして……この子は可愛い可愛いペットでもあって私の最強の武器になるんじゃないか?
あのおじいちゃんをこうも簡単に気絶させられたのだから……
それにデヴィル城を守る門番ですら気絶しているのだ。
「クゥウ」
気絶している門番とおじいちゃんを不思議そうに見つめる産まれたばかりの黒龍。
そろそろ産まれたばかりの黒龍と呼ぶのはやめよう。せっかくだから名前をつけてあげないと……
名前……名前……親がクロチャンだから……う~ん……
「クゥウ」
「そうだ!!! あなたの名前はクウチャンよ!!! フルネームはクウキャンソルドール・ドラゴニック・デヴィル・チャンス!! 訳してクウチャン! どう? いい名前でしょ?」
「クゥウ!! クゥウ!!」
「あは、気に入ってくれたみたい!!! よし!! 早速ママとパパ、それにみんなにも見せてこよう!!」
こうしてクウキャンソルドール・ドラゴニック・デヴィル・チャンスを連れてデヴィル城内を歩き回った。
私とクウチャンの可愛さを一眼見た瞬間に全員が気絶していく。私たちってそんなに可愛すぎるのか。
バタバタと倒れていき、魔王にでもなった気分だ。威圧だけで敵をなぎ倒していくみたいだ。
「おにーちゃん」
お兄ちゃんの部屋の前でお兄ちゃんを呼んだ。
「どうしたエイエーン?」
ギィイイと扉が開いた。
お兄ちゃんは私とクウチャンを見た瞬間に後ろに吹っ飛んだ。
ゴボンツ!!! ゴボゴボボボボゴ!!!!
思いっきり吹っ飛び壁を壊し壁から壁へと吹っ飛んでいく。そのまま5枚の壁を突き破りやっと止まった。
「お兄ちゃん大丈夫??」
吹っ飛ばされたお兄ちゃんを追いかけたがもうすでに意識はなかった。
これほどまでの可愛さの破壊力。悪魔国家最強の戦士をこんな姿にした私たちは最強かもしれない。
こうしてデヴィル城にいる全悪魔を可愛さだけで気絶させていったのだった。
もちろんパパとママも私とクウチャンの可愛さに倒れていったよ。
クウチャン産んでくれたクロチャンには感謝しないと!!
これからクウチャンを大事に育てるね!
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