君と私の生きる長さが違うのは

蒼キるり

君と私の生きる長さが違うのは

覚えてるいつか摘んだ黄のしあわせ 渡した手の温度は知らない


死んだ後も会えますか?命綱にして生きるから頷いて、ねえ


合言葉づくり彼岸でわかるよう どちら様で?千年待ったよ


爪痕が愛の証なら傷つけないのはなんの証なんだか


別にいい生きてるだけで意味はない貴方に叱られないためだけ


ストローで吸う香り懐かしくどこに来てるのと笑って泣いて


彗星が降るような出会いしておいて置いていくのか薄情者


忘れるよ脅し文句のように言う やっとここまで自惚れてくれた


粉砂糖ふりかけホコリと同じでもよく見えるの人の不思議さ


月に行くイメージ刻む腹に丸 星にならないで行けないから


戒めだ生きる長さが違うのは違うものだと忘れないため


淑やかにロールケーキつついた夜 ですわと戯けハンカチはドレス


なぜ悪い?忘れることは許しです 刺したままでいいから奪うな


双六で一夜過ごした指掠め微笑むだけで胸が痛くて


セックスは一人でもできると知った 毛布に簀巻き まぶた裏は青


酷い人何度でも舞い戻るなど毎夜切り傷付けると同じ


愛してみないかと思う思うだけ、そしたらきっと楽になれるよ


指先を冷やして口をねだる日々甘え下手こそ人生なので


お礼だけ引っ提げてまた夏に帰る 君燃えてるようね、またおいで


いつか月まで会いにいくそのために生きる長さが違ったんだね

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君と私の生きる長さが違うのは 蒼キるり @ruri-aoki

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