あなたに会った最後の時のこと

黄昏の教室に待つあなたから心残りの断片を聞く


これは夢それともこれは本当かわからなくともあなたがいれば


一人でも生きてほしいと言う人の言葉が胸の傷を広げる


あの子よりあなたに生きてほしかっただなんてわたしは残酷ですか


誰よりも弱いわたしが誰よりも幸せであれと祈るその手で


あなただけ見つめて生きていたかった消えゆくあなたに両手を伸ばす


触れた気がした指先に残された淡い光のほのかな温度

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