【18歳以上向け】百合えっちの門出


  *


「私、もう我慢しないから」


 そう言って、再び彼女は私に唇を重ねる。


 私はただそれを受け入れることしかできなかった。


 そうして私たちは何度も唇を重ね、お互いの愛を確かめ合った。


 やがて彼女の唇は頬へ、首筋へと移動していく。


 その感触に思わず声が漏れてしまう。


「んっ……ふぅ……んあっ……」


「……声、可愛いよ。もっと聞かせて?」


 耳元で囁かれ、身体がビクッと反応してしまう。


 そんな私の反応を面白がるように、さらに激しく攻め立てる彼女。


「やっ……そこっ……ダメッ……!」


「ここがいいの? じゃあいっぱい触ってあげるね」


 そう言うと、彼女の手が胸からお腹へ、そして下半身へと移っていく。


 その手つきはとても優しく、しかし確実に私を快楽へと導いていく。


「ひゃっ! そこは……ダメぇ……」


「ふふっ、こんなに濡れてるのにダメなの?」


 下着の上からでもわかるほど、私の秘部は濡れてしまっていた。


 それでも彼女は手を止めない。


 それどころか、どんどん激しさを増していく。


「ねぇ、ここ好きでしょ? ほら、素直になっていいんだよ?」


「ああっ! やぁっ……そんなに強くしないでぇ……」


 グチュグチュといやらしい音を立てながら、私の敏感な部分を的確に責め立ててくる。


 あまりの快感に頭が真っ白になり、何も考えられなくなる。


「はぁ……はぁ……もう、限界だよ……」


「そっか、それじゃあそろそろ終わりにしようかな」


 そういうと、彼女は手をピタリと止めてしまった。


 あと少しでイけそうだったところを寸止めされてしまい、もどかしい気持ちになる。


「えっ……? なんで……?」


「だって、今イッちゃったらこの後もたないでしょ? だからここで一旦休憩しようかなって思ってさ」


「そ、そんなのやだよぉ……お願い、最後までして……」


 涙目になりながら懇願する私を見て、彼女はニヤリと笑う。


「しょうがないなぁ、そこまで言うなら続きしてあげる。ただし、ちゃんとおねだりできたらね」


「……お、お願いします。イカせてください……。お願いします……」


 恥ずかしくて消え入りそうな声でそう告げる。


 それを聞いた彼女は満足げな表情でこう言った。


「よく言えました。ご褒美にたくさんイカせてあげるからね」


 そう言うと、彼女は再び愛撫を再開する。


 先ほどまでとは比べ物にならないほどの快感に襲われ、一気に絶頂へと上り詰める。


「あっ……! もうダメッ……! イクっ!」


 ビクビクっと身体を痙攣させ、絶頂を迎える。


 あまりの気持ちよさに意識が飛びそうになるが、彼女がそれを許さない。


「あれ〜? もしかしてこれだけで終わりだと思ったの? そんなわけないじゃん」


 そう言うと、今度は膣内に指を挿入してきた。


 突然のことに驚き、思わず声が出てしまう。


「ひゃうっ!?」


「ふふっ、いい反応だね。もっといじめたくなっちゃうよ」


 そのまま中をかき回され、同時にクリトリスを刺激される。


 あまりの快感に頭の中が真っ白になる。


「やっ……それだめぇっ……!」


「何がダメなの? ここはこんなに悦んでるのに」


 そう言って、さらに激しく攻め立てられる。


 強すぎる快感に耐えきれず、必死に抵抗するが意味を成さない。


「だめぇ……またイッちゃう……!」


「いいよ、好きなだけイキなよ」


 とどめとばかりに、今までで一番強い力で陰核を摘まれる。


 その瞬間、目の前がチカチカする程の衝撃に襲われる。


「ああああぁぁぁ!!」


 私は絶叫しながら果ててしまった。


 しばらく放心状態になっていたが、ようやく落ち着きを取り戻す。


 しかし、休む暇もなく次の行為が始まる。


「次はこっちで気持ちよくしてあげるからね」


 そう言うと、今度は指を二本入れてきた。


 いきなり入ってきた異物感に戸惑いながらも、徐々に慣れてくる。


 しばらくすると、今度は出し入れしたり中で動かしたりし始めた。


 最初は少し痛かったが、次第にそれも感じなくなっていった。


 むしろ、気持ちいいと感じるようになっていた。


「んっ……んんっ……ふぅ……」


「どう? 気持ちいい?」


「うん……すごく気持ちいい……」


「そっか、それならよかった」


 そう言って微笑む彼女を見ていると、なんだか幸せな気持ちになってきた。


 それと同時に、この人になら何をされても許せるような気さえしてくる。


(ああ、そうか……これが本当の恋なんだ)今ならはっきりとわかる。


 この気持ちが恋なんだと。


 そう思った瞬間、自然と涙が溢れてきた。


 それを見た彼女は優しく微笑み、指で涙を拭ってくれる。


「大丈夫、これからはずっと一緒だからね」


「はい……」


 こうして私たちは、お互いの愛を確かめ合うように何度も何度も身体を重ねた。


 そしていつしか夜が明け、朝日が部屋に差し込んできた。


「もう朝になっちゃったね。そろそろ帰らないと怪しまれるかも」


「そうですね、名残惜しいですけど今日は帰りましょうか」


「そうだね、じゃあ最後に一つだけお願いしてもいいかな?」


「なんですか?」


「私のこと、名前で呼んでほしいな」


「わかりました。これからもよろしくお願いしますね、結月さん」


「こちらこそよろしくね、美鈴ちゃん」


 そうして私たちは口づけを交わし、手を取り合って部屋を出た。


 もう二度と離さないと言わんばかりに強く握りながら。


 二人の新たな門出を祝うかのように、窓から差し込む朝日が私たちを照らしていた。

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