第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部

紗久間 馨

シリウスの光またたく 「寒いね」と君が吐きだす息の向こうに

 冬の帰り道、君の吐いた白い息を目で追うと、その向こうに輝く星が見える。たしか、あの明るい星はシリウスという名だ。

 星の話をしたら君はどんな反応をするだろうか。興味はあるだろうか。

 なんだっていい。君と言葉を交わし続けられるなら。もっと声を聴かせて。

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