真面目って、なんだろう?


  *


 自分は、自分をよく知らない人から、よく真面目な人間であると評価されることが多いが、どちらかといえば、不真面目寄りの真面目だと思っている。


 そもそも本当に真面目な人がいるとして、その人が自分にも他人にも厳しくて、常に怒っているような人だとしたら、それは真面目ではなく、単に怖い人だ。


 ただ、自分の場合は、そういう怖さは、まだない。


 そして、自分が、いわゆる、お調子者だと自覚しているし、実際、そう思われることも多いのだが、しかし、それも、あまり真面目には見えないらしい。


 真面目とか、ふざけているとか、そういうことを言われながら、でも、結局は、どちらも、それほど違いはないのかもしれないなと思うことがある。


 真面目というのは、たぶん自分の中にある、いろいろなものを、しっかりコントロールできている状態なのだろう。


 しかし、自分には、それができない。


 だから、自分は、いつも、どこか、いい加減なのだ。


 そして、そんな自分のことを自分で気に入っているところがある。


 だいたい、自分は基本的に面倒くさがりだ。


 面倒なことは、なるべくしたくない。


 だからこそ、できるだけ適当に生きたいと思っている。


 適当でいたいから、適当に、いろいろとやってしまうのだ。


 それで、うまくいったこともあるし、逆に、失敗したこともたくさんあるけれど、とりあえず、今のところ、なんとかなっているので、それでいいと思っている。


 まあ、それでも、さすがに最低限のことは、ちゃんとしないといけないとは思っているのだけれど。

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