過去と未来のことを考えても仕方ないけど、早く時間から解放されたい欲みたいなものはある。


  *


 現在、無職。


 この事実が重くのしかかってくるのだ。


 今の僕は、生活するだけで精一杯だ。


 貯金は、まだあるが、いつまでも続くものではないし、この先どうなるのかもわからない。


 もって、あと一年くらいか。


 不安で押しつぶされそうだ。


 就職予備校的な施設に行ってはいるが、現状あまり変化はない。


 このままだと、何も変わらないまま終わってしまう気がする。


 そんな焦りが募っていく毎日が続いていく。


 僕には、何ができるんだろうか? 僕は、何をしたいんだろう? その答えを自分で見つけなければ、きっと前には進めないんだと思う。


 でも、それは簡単なことじゃない。


 人生とは、迷路のようなものだ。


 ゴールにたどり着くことは、なかなか難しい。


 それでも、自分なりの道を見つけて、少しずつ前に進んでいくしかないんだろう。


 今はまだ、それすら見えていないけど……。


 僕は、どうしたいのか? 自分の夢とか目標ってなんなのか? そう考える日々が続いている。


 とりあえず、今は目の前のことに集中したい。


 それが今の僕にできることだと思うから。


 だから、今は前に進むのみ……かな。


 まあ、こんな感じで毎日を過ごしているわけだけど、やっぱり、こういうことを一人で考えていると煮詰まってきている感はある。


 誰かに相談できればいいんだけど、相談できる相手が……いるにはいる。


 ただ、相談したところで解決はしない。


 心が一時的にすっきりするだけだ。


 問題は自分が解決するしかないので、結局は堂々巡りになってしまう。


 結局、一人きりなんだなって思うよ。


 誰かとつながっていたとしても、所詮は他人だしね。


 それに、家族や友人にだって言いづらい悩みもある。


 これは本当に深刻な問題だったりする。


 簡単に人に打ち明けることはできない。


 僕が今抱えているのは、そういう類の問題なのだ。


 そして、誰にも打ち明けられないような問題を人に話しても意味がない。


 そんなふうに思っている。だからこそ、余計に、こんな独り言が増えていくのかもしれない。


 話せないことがあるからこそ、ついつい文章に書いてしまう。


 それで、少しだけ気持ちが落ち着くこともあるのだが、結局は、また同じことを繰り返してしまう。


 悪循環のようなものだ。


 でも、こうやって書くことで、多少なりとも気分転換になる部分があるのも確かだ。


 小説を書いているときは、楽しいという感情が一番強いけれど、書いている最中は無我夢中になっていることが多い。


 もちろん、頭の中ではいろいろと考え事をしているときもあるが、キーボードを打っている間は、そういった雑念を忘れることができる。


 その点では、小説を書くというのは良い方法なんじゃないかと思っている。


 ストレス解消という意味では、読書をするよりもずっと効果的だと思う。


 とにかく、今は目の前のことを一つ一つこなしていくことが大切だと感じる今日この頃である。


 やりたいことが見つからない。


 将来、自分は何をして生きているんだろうと漠然とした不安を抱えている人は意外に多いのではないかと思う。


 仕事に対する情熱を持てなかったり、自分がどんな仕事をしたらよいのか分からなくなったりすることは誰しもあることだ。


 しかし、それは当然のことである。


 なぜなら、ほとんどの人が明確な将来のビジョンを持っていないからだ。


 そもそも、なぜ多くの人が将来について悩むかというと、それは人生の岐路に立たされたときに選択肢を提示されないからである。


 たとえば、高校生のときに大学受験をするかどうか悩んだりするのは当たり前だが、その選択が自分の人生を左右する大きな分岐点になると自覚していたら、もっと真剣に悩んでいたはずだ。


 あるいは、大学に入ってから就職活動をして就職先を決めるにしても、企業選びなどはかなり慎重に行っていただろう。


 ところが、いざ大学生になり社会人になってみると、学生のときのように明確に進路を示されないまま社会に出て働かされるケースがほとんどなので、そこで初めて悩んでしまうことになるのだ。


 さらにいえば、会社に入って数年経ったところで、自分のキャリアプランが見えてこなかったりすると、自分の進むべき道を見失ってしまう人も出てくる。


 つまり、人生設計ができないまま、いつの間にか大人になってしまったということだ。


 そうなると、何をすればいいのか分からない状態に陥ってしまい、結果として無職になったりニートになったりする人もいるのだ。


 このように、未来への不安を抱えたまま生きてきた結果、自分らしい生き方を見つけられずにいる人も多い。


 僕もその一人だ。


 いや、僕の場合は、特に不安が大きい。


 そんな不安が多い状況では、ますます負のスパイラルから抜け出せなくなってしまうだろう。


 しかし、だからといって、僕にも限界がある。


 もう、これ以上は耐えられそうもない、わけでもないのだが……なにが言いたいのかというと、自分には話せる人はいるが、その人たちは当たり前だが、自分の問題を解決してくれるわけではない、ということだ。


 それに、自分一人で解決しなければならない問題もある。


 誰かに頼るということは簡単ではあるが、それは一時的なもので根本的な解決策にはならない。


 結局、最後は自分で答えを見つけなければならないのだ。


 そうしないと、いつまでも同じようなことをグルグル考え続けることになってしまう。


 そんな感じで、自分の将来のことを考えたり不安になったりしながら毎日を過ごしているのだが、最近は特にそれがひどい気がする。


 たぶん、今の状況が影響しているのかもしれないが、自分の人生に対して悲観的になっている部分があるように思う。


 このままだと、何もできないまま終わってしまうのではないかと思いながら日々過ごしている。


 今、自分がしていることが、すべて無駄に終わってしまうような気さえしてくる。


 こんなふうに、マイナス思考がどんどん強くなっていくのは良くない傾向だと分かっているが、どうしても、そう思ってしまっても仕方がないと思う。


 それだけ精神的に追い込まれているのかもしれないけどね。


 こういうときには、いつも以上にネガティブなことばかりを考えてしまう。


 それが、よくない方向に進んでしまう原因の一つでもある。


 今は、できるだけ前向きに物事を考えるようにしてはいるけど、それでも、すぐに切り替えられるものではない。


 まあ、焦らずにゆっくりと向き合っていくしかないと思う。


 それが今の僕にできる最善の方法だと信じるしかない。


 とりあえず、今できることは、目の前にあることを着実にこなしていくことだと思うから。


 そうすることで、少しずつ前に進んでいくことができる、はず。


 という感じで、エッセイを終わりますね。


 お読みいただき、ありがとうございました。

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