第8章339話:闇騎士
学園を出る。
私は告げた。
「ひとまず王都の外に出るため、一番近い西門に向かいますわよ」
「はい」
「了解です」
「承知しました!」
「わかった」
ラクティア、エドゥアルト、フランカ、レオンがそれぞれ返事をして、了承する。
全員で西門の方角へと向かう。
街路を走る。
途中に出てきた敵は、倒していく。
ジルガーンが召喚した闇兵士。
その1体に、レオンが斬りかかる。
「ハァッ!!」
闇兵士が剣でガードする。
しかしレオンの大剣は、闇兵士の剣ごと身体を真っ二つにした。
素晴らしい切れ味だ。
さすがAランクの大剣である。
「すごいな、この剣。敵がバターみたいにぶった斬れるぜ」
とレオンが満足げに微笑んだ。
一方、エドゥアルト、フランカも別の闇兵士と交戦していた。
エドゥアルトが闇兵士を切り裂く。
フランカ
ラクティアに関しては、なんと
あの魔獣は、ジルガーンが召喚した魔物としてはかなり強い部類だ。
ラクティア一人で倒すのは不安だったが……心配は
「ハァアッ!!」
ラクティアがソプラノボイスの雄たけびをあげて杖から
その魔法弾は
闇魔獣は魔法弾を横に跳んで回避する。
しかしラクティアが2発、3発と魔法弾を追撃し、闇魔獣に命中させた。
「グガアアアァッ!!?」
その魔法弾の1発が闇魔獣に直撃すると、闇魔獣が一撃で消滅した。
Aランク杖の威力。
そしてラクティアの魔力と聖巫女の力があわさった攻撃は、極めて強力だ。
「すごい……私も、戦える……」
とラクティアは、自分が成し遂げたことに、自分自身が驚いていた。
そのとき。
「ルチル様!」
エドゥアルトが私を呼びかけた。
彼の視線は、私の背後を見ている。
私は振り向く。
そこには、1体の巨大な闇騎士がいた。
さらに3メートルほどの体格はあるだろう。
二刀流であり、
(
ゲームではそう呼ばれていたモンスター。
いわゆる
ゲームだったら無視して進んでもいいが……
今、こいつを無視したら、学園へと向かうかもしれない。
倒していくべきだろう。
「あいつは強いですわ。わたくしに任せてくださいませ」
「お一人で戦うんですか!?」
とフランカが慌てたように尋ねてきた。
「ええ。あなたたちは、後ろで見ていてください」
そう告げて、私は
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