ヤンババ高校生になる

第1話 玉子

うちは、パパ、ママ、ママのお母さん、

私の4人家族。

ママのお母さん、つまりおばあちゃんなんだけど、62歳。

おばあちゃんなんて言うもんなら、激怒するからって玉ちゃんと言ってるの。

この玉ちゃんは、昔、ヤンキーと言う人間だったみたい。

よくわかんないけど。

だからね、今でも、近所のおじさんやおばさんから姉貴とか言われてるの。

こっそり、昔の写真をみたらね。

何だか、おっそろしい格好して

バイクの前でしゃがんで睨んで写ってた。

普通、笑うもんじゃない？

ピースとかしてさ。

コスプレ大会なのかと思ったの。

そんな玉ちゃんが晩御飯の時に

「ちょい、いい？

あたしさ、高校生になるよ。

そこんとそ、ヨロシク！」

私は何言ってんのか？ハテナだった。

ママは驚いたあと、何だかすごい怒りだした。

パパは、お母さんの好きにさせてあげたらって

必死になだめてた。

玉ちゃん、62歳なのに高校に行くのかなぁ。

制服どんなんだろ？

可愛いのがいいよね。

私はまだ、小学生だけど、可愛い制服のお姉さんみると憧れちゃうもん。

あっそうだ！

一緒に制服、買いについて行こうっと。