異世界転生で無人島をもらった私。島でのんびり暮らしたり、時々、旅に出たりします

第4章80話：石

まあいいや。

とりあえずぶっ殺そう。

「ハッ！」

私は斬りかかる。

避けられる。

……が、私はすかさず二撃目を放つ。

このときに強刃撃を込めておいた。

「シャギャッ！！？」

アランドスネークの首をハネる。

首を失った胴体が、びくびくと痙攣した。

あら……

意外に弱いな。

ゴーレムソード＆強刃撃の組み合わせが強烈だったのか。

そんなに苦戦しなくてホッとする。

とりあえずアランドスネークの素材と魔石を回収した。

「ふう……」

深呼吸を一つ。

ステータス画面を確認する。

「おー。アランドスネークも経験値が豊富だね」

ステータス画面の経験値バーが、ぐんと伸びていることがわかった。

ゴーレムといい、レベリングにもってこいだ。

……まあ、今日はレベリングではなく岩魔石を優先だ。

私はステータス画面を閉じる。

探索を再開する。

「おお！」

しばらく峡谷を歩いていると。

青々とした岩があちこちに点在する場所を発見した。

（ルリアさんが言っていたのはこれだね）

と、私は確信した。

ゴーレムソードを片付け、さっそくつるはしを取り出す。

近くの岩に近づく。

つるはしを両手に握る。

そして青く光るポイントを目掛けて、叩きつけた。

「えいしょ、えいしょ」

と、つるはしで岩を削る。

すると。

「おおっ」

明らかに鉱石とおぼしき物体が出てきた。

鑑定してみる。

◆◆◆

【岩魔石（がんませき）】

食べられない。

◆◆◆

岩魔石だ！

目的のアイテム、発見だ。

私はつるはしを叩き付けて掘り進める。

よし。

採掘完了だ。

「とりあえず、１個ゲット……っと」

アイテムボックスへ岩魔石を放り込む。

この調子でどんどん採掘しちゃうぞー！