第3章57話:レベリング
それから半月ほど。
私は【ナツハ森林】に赴いて、魔物狩りをおこなった。
レベルは40となる。
あと、ツボミナツハと戦う中で、私も何度も毒霧を食らった。
おかげで【毒耐性・低】を習得することができた。
ルリアさんによると、この耐性スキルがあれば、強毒罠の毒にも耐えられるらしい。
強毒罠があれば、ウルフやルグイノシシなども罠で仕留めることができる。
経験値を効率よく稼げるのだ。
さっそく、大量生産してウルフどもを乱獲しようと思ったが……
(その前に……もうちょい奥にいってみたいな)
と、思った。
レベル40になったし、もう1つぐらい奥のフィールドを探索してみても大丈夫かと思ったのだ。
というわけで。
【ナツハ森林】の奥へ進む。
ツボミナツハを倒しながら、森林の奥へ、奥へ、歩いていく。
歩く。
歩く。
歩く。
そして。
私は【ナツハ森林】と踏破した。
「うわ……」
森を越えると、そこは。
土がむきだしになった荒野であった。
「ナツハ森林の向こうはこうなってるのか」
と、私はぽつりつぶやく。
空気が乾燥している。
ところどころに草や木が生えているものの、全体として緑の数はひどく少ない。
視界の奥には、森があり、さらに奥には山がある。
さらにさらに山の奥には、ひときわ高い山がある。
(あの一番高い山が、この島の中心だね)
と、私は遠くの高山を見上げながら思った。
きっとあの山が、この島の探索においての、一つの到達点となるだろう。
……で。
視線を荒野に戻す。
魔物がいる。
人の形をした3メートルぐらいの岩石。
あれは、ゴーレムだ!
とりあえず鑑定してみる。
◆◆◆
【ゴーレム】
魔物。
食べられない。
◆◆◆
やっぱりゴーレムだ。
この荒野ではゴーレムが出てくるのか。
じゃあ、荒野の名前は【ゴレム荒野】としておこう。
安直だが、覚えやすいだろう。
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