転生してからろくなことがありません。

@Hakumai3

Epsode1 異世界転生

「ふあ〜あ。よく寝たー。よし。出勤するかー。」

俺はいつも通り、電車を待って、出勤して、晩御飯作って、食べて、風呂とか歯磨きとかを済ませて寝る、とても健康的でいつもと変わらない1日を送る•••はずだった。俺はこの日、時間に少し余裕があって、寄り道をしながら駅に向かっていた。俺の日常が崩れ去ってしまうのは突然のことだった。

「オラオラ!どけどけー!」

ヤバっ!通り魔だ!

咄嗟のことだったから、避けられなくて、俺はそのまま刺された。

「お•••お前が避けねぇから悪いんだ!俺は何も悪くない!自業自得って奴だよ!バーカ!」

クソッ•••好き勝手言いやがって。

「ハァ•••ハァ•••。」

やばい、呼吸が•••。俺、死ぬのか————。なんで。俺は頑張って仕事してきたのに。何も悪いことなんて、してないのに。死ぬなんて、嫌だ。嫌だイヤダ嫌だ。まだ生きたいマダイキタイ!昇級したり彼女も作ったりしたいのに!まだ、やりたいこと、いっぱいあるのに!あ、ヤバい。意識が•••途切れ•••。







——————起きろ!

誰•••だ•••。

——起きろ!バイアス•ゼロライオット!


はぁ•••。誰だよそいつは?

しゃーないなぁ。天国くらいはのんびりさせろy•••


「ハァ•••、ようやく起きたか。」

ん?誰?俺は刺されて死んだはずなのに、なんで目の前に人が?ここはどこだ?あと、筋肉も少しついている•••。こんな筋肉ついてたっけ?そんなことよりまず場所を確認しよう。この家は•••中世代っぽい家だな。

んじゃあ、タイムスリップ?それとも、そういう国があるのか?

「ほら、行くぞ。遅れたらギルドマスターに怒られる。」

ギルドマスター?誰だそりゃ?ギルドはモン○ンとかにしかないだろうよォ。中世代にモンスターなんていたっけ?いや、いないよな?だったらタイムスリップとかではなさそうだ?だったら•••ここはどこだ?

いや、まずこれだけははっきりさせないと。

「あ、ああ•••。その前に、一つ聞いていいか?」

俺は思い切って聞いてみた。

「ん?」

「日本って国、知ってるか?あと、今は何年だ?」

「どこだよそこw寝ぼけすぎだろお前w因みに、今は2023だよw」

「•••そうか。」

俺は、まさかだとは思ったが,鏡を見てみた。

「•••は?」

予想的中。そこには俺じゃない奴が映っていた。

一応外も確認したが、まるでゲームのような世界だった。装備はゲームによくありそうなものばかりで、しかも武器を装備している人が平然と道を行き交っている。

討伐者の募集をしているポスターも町の壁に貼られていた。俺は、認めたくない状況を目の当たりにし、絶望した。

おいおい!嘘だろ!?俺、異世界転生してんだけど!?

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