第2話
矢神叶子は僕が運転している間ずっと横で静かにしていた。アイマスクを付けたまま何も言わない。昨晩、自律型の黒を駆除してきたばかりではある。しかしそれは僕とて同じだ。だったら怒っていいだろ。
「矢神ッ 起きろ!」
「もう飲めないであります自分」
「いつまで酔っ払ってんだよこのタコッ」
「今、タコって言った?」
「言ってません」
「言ったよね」
「言ってません」
「言ったよね」
「着きましたよ」
「絶対言った」
唐鳴館総合病院で起きた三件の不審死。共通して遺体に目立った外傷は見られなかったもののその血液の大半を抜き取られたかのようなミイラ状態で発見されている。被害者はこの病院に入院する患者二名、看護師一名。患者の新沼聡と諸住陽一、看護師鷹取早苗の三件はいずれもこの病院内で発生しており、未だその死因は特定出来ず、
「院長の沢渡です」
「警視庁特対課、西木です」
「同じく特対課、矢神です。どーぞよろしく」
「当院では独自に黒の研究を行なっています。せっかくならあなた方のような専門で活動される方たちのご意見をお聞かせ願いたいですね」
「我々はあなたと世間話しにきたわけではありません。お医者さんには分からないと思いますけどアタシたちも暇じゃないんで事件についてだけ端的にお答えください」
「矢神さん(あんたここ来るまでイビキかいて寝てたろ)。失礼しました。本件は遺体の様子から人為的な犯行ではないと警察は考えています。人間が瞬時にしてミイラ化するなんてこの国ではあり得ないですから」
「それはそうですね。ここは砂漠じゃない。だとしても一日二日でそうはなりませんよ。それであなた達は? 病院内に黒が潜伏していると?」
「それは──」
「捜査の段階ではお答えできません。ですがまあそーゆーことです。黒の仕業である以上は犯行に理由などありません。ですからこの病院一帯を一時的に封鎖し駆除作業を行うのが手っ取り早いってわけです」
「矢神さん!」
「それは困りますね。何せ患者の治療というものは止めるわけにはいきませんから」
「ご心配なく。そういった強行手段はある程度の確証もなく行えませんから。それに」
「それに」
「この方法はあくまで自律型の黒において適応されます。寄生型、つまり今日までまだ発見もされずにのうのうと殺人に及んでいる知的個体ならばそうはいきませんから。黒の研究に熱心な沢渡先生ならご存知でしょう」
「ははは、意気のいい女性ですね。もしかして私を疑っていらっしゃる。たしかに私はここの総責任者。であればこそ勝手知ったる縄張りというわけですか。なら専門家であるあなた方にもお聞きしますが、私、匂いますか?」
院長室を後にした僕らは職員の案内で院内を見て回った。
「矢神さんやりすぎですよ」
「何が」
「いきなり容疑者扱いなんて」
「流石は齧ってるだけあっていろいろ知ってんねあの院長。確かに寄生型黒特有の反応はなかった。少なくともフツーのニンゲンだねあれは」
「でも即日ミイラ化なんてどう考えても黒の仕業ですよ」
「ある意味この国の悪いとこだよね。黒が出現してから意味わかんない殺しが起きると全部コッチにぶん投げてくる。その中で実際黒の犯行だったのは全体の約三〇パーセント。太郎ちゃん、人間だってねやるときゃやんのよ。ったく兵藤のバカは真面目に捜査しろっての」
「矢神さんには言われたくないと思いますよ」
ふと案内してくれていた職員、松尾さやかの方を見るとバツの悪そうな顔をしていた。彼女にとっては沢渡院長は職場のトップである。無理もない。僕は咳払いを挟み彼女にも事件について問うてみた。とはいえ一職員が知り得ることなど他愛もないものばかりでこれといった手がかりは得れなかった。
「松尾さん」
矢神が口を挟む。しょうもない質問してんじゃないよと言わんばかりのニヤニヤした顔でこちらを見ながら。腹立つ。
「ここ、これなんですかね?」
矢神さんが指をさしていたのはエレベーターのボタンだった。一箇所、上側に鉄板が貼られて押せないようになっている。
「それは地下室へのホールボタンです。今は封鎖されて行き来することは出来ないんですけど」
「へえ、どうして封鎖を」
「先代で沢渡院長のお父様が事故で亡くなられたんです」
「太郎ちゃん、そんな話資料にあったっけ?」
松尾さんの表情は余計なことを言ってしまったという様子で青ざめていた。
「そろそろ宜しいですか? 私も業務がありますので」
「ああ、ありがとうございました。あとはコッチで勝手にやります。お仕事頑張ってねー」
笑顔で手を振る矢神さんを見ながら本当に性格の悪い人だなと思う。幸い味方であるからいいようなものの松尾さんの身になると僕も顔面蒼白必至だ。ともあれ地下室というのは僕も気になる。今は使われない開かずの間。黒が潜伏するなら恰好の場である。ただ病院内のエレベーター、及び階段を見て回ったが地下へ通ずる通路というのは軒並み封鎖されており、仮に黒が根城に使っていたとしても何の痕跡も残さず往来するのは困難に思われた。
「沢渡の身辺関係分かる?」
「なんも読んでないんすね。父親のことだって書いてありますよ。まあ地下室でどうこうとかそこまで詳しい話はここには載ってませんでしたけど」
「はい、言って」
「ったくさ」
沢渡正二郎。四一歳。三九歳の時に父親である沢渡純之助より引き継ぐかたちでここ唐鳴館総合病院院長に就任。この就任の半年前に純之助は事故死しており母親である沢渡晴美も沢渡が二〇歳の頃に心臓病で逝去。二つ歳上の兄、沢渡恭一は二年前より行方不明となっていた。本来であれば恭一が家督を継ぐ立場であったがこのような事情のため、沢渡が院長として就任した経緯がある。
「まあこんなとこです」
「消えた兄弟か。沢渡が自身の私欲のために殺しちゃったとか?」
「ワイドショーじゃないんですよ矢神さん真剣に考えてください。本件と沢渡恭一の失踪の因果は低いです。なんにしても黒の犯行である線は濃厚。沢渡がそうである可能性は薄いとなれば別に怪しい人物がいるはずです。とりあえず聞き込みしてまわるしかないですよ」
被害者、鷹取早苗の院内での評判について。同僚である医師や他の看護師から聞こえてくる声は軒並み悪いものではなかった。真面目で勤務態度も良好。若干おとなしい性格ではあったようだが、であればこそ誰かに恨まれるような人物ではなかったという印象。事件当夜、同じく宿直に当たっており第一発見者ともなった医師、田崎憲五の証言によれば定期巡回から戻らないのを不審に思い同じく当直であった看護師、友坂百合枝と手分けして見て回ったところ一階のトイレ前でミイラ化した状態で倒れていたのだという。巡回から発見されるまでは約一時間半。やはり人外の犯行と思われる。
「当日の鷹取さんはどんな様子でしたか?」
「どんなっていつもと変わらなかったよな」
「ええ、特にこれといって変な印象はなかったですけど」
「鷹取さんと先に亡くなったの新沼や諸住とは何か接点がありませんでしたか?」
「ただ患者と看護師ってだけで、別に専属で担当していたわけでもありませんし」
黒の犯行。つまり衝動的な殺人であるならば何も見えてこないのは当然だった。しかしながら矢神さんの言うとおり、
「じゃあ鷹取さんと院長の関係は?」
「院長、ですか?」
「はい」
「別に、深くは知らないですけど」
「浅くでいいんで、週刊誌に載るような下世話な」
「あなた、何なんですか。僕らは何にも知りませんよ」
「あんまり警察に隠し事するといいことないですよ」
なんなんだこの人。田崎と友坂は後ろめたそうに口を開いた。それは噂程度のものだったが鷹取は沢渡と恋愛関係にあったという。沢渡は未婚で制度上の問題はないとはいえ一看護師と院長のスキャンダルとなれば周囲もざわついていたようである。さっきまでの当たり障りのない人物像とはなんだったのか。にしても矢神叶子の嗅覚おそるべしといったところである。
「アタシはずっとあの院長先生が怪しいと思ってるよ」
「でも黒の特徴的な臭気がなかったじゃないですか」
「そこね。引っかかってんのは。実質的な犯行が沢渡によるものじゃないとすれば」
「すれば?」
「太郎ちゃん、穴掘れる?」
「は」
「地下よ地下、アンダーグラウンド」
僕らは再び沢渡正二郎から証言を取るべく院長室へと向かった。ところが既に外出済とのことでその日は会えずじまいに終わる。特対課に戻ると中課長は相変わらず畜ムスメに夢中のようだった。何やってんだよこの人も。
「西木くん、遂に課金しちゃった。見て。但馬牛」
「矢神さん、地下に何があるってんですか」
「なんにもないかもね。ただ立ち入り禁止になってんのはめちゃくちゃクサい。何かあるとすればそこしかないくらいクサい」
「え? クサい? 加齢臭かな。一応気遣ってんだけど」
「大丈夫ですよ課長。そんなことしても嫁も娘さんも帰ってこないから」
「矢神くん!」
「明日、沢渡に会って尻尾出しますかね」
「出さなきゃ出させる。んじゃまー本日は業務終了! 飲みに行くかー!」
その日は特に自律型の目撃報告もなく、タチ悪女のダル絡みに夜通し付き合わされる羽目になった。足りない。圧倒的人員不足。いつか過労とストレスに殺されてしまう。
「はひもひもひ、こひら特対課ほんびゅニヒキでありまひゅ」
「誰だー! コッチは飲んでだどー!」
「だみゃれヤガミ! どちらしゃまですくあ? 小春! ゴメン、や、なんでもないんだこれはその」
「コヒャル〜? なんだタロー! テメー女かあ?」
「や、ちょっと仕事で。うん、ゴメン。今度必ず埋め合わせするから、ああ、ゴメンホントごめんな」
「おい太郎! あたひというもにょがありながら ヒク お前という男 ヒッ なんだあーテメー」
「妹です!」
最悪だ。妹の誕生日をすっかり忘れていた。小春とは親父と御袋が亡くなってからずっと二人で暮らしてきた。僕が警察官になった時、誰よりも喜んでくれた妹。小春はこんな僕でも理解してくれるけれど、電話な向こうから聞こえる声はどこか寂しげだった。最悪の兄貴だ。
「コヒャルーーーッ」
「黙れ!」
* * *
翌日になって早速、僕らは沢渡に話を聞くことにした。
「地下室について職員の方からお伺いしました。出来れば我々としては一度拝見させていただきたいのですが」
「完全に封鎖しました。私の一存です」
「何故ですか?」
「嫌な場所なので」
「昨日も申し上げましたが我々は暇じゃないんです。濁さず端的にお願いします」
「父は記録上事故死となっていますよね。実際は自殺だったんです。確かに半分事故みたいなものでしたけど、父はあの地下室で自殺しました。ですから私としてはいわくつきの場所なんです」
「失礼ですが自殺と仰られるからには何か思い当たる節でも」
「懺悔、ですかね。兄の恭一はこの院の後継者を巡って父と対立していました。兄には家系を継ぐ意思がなく、父としては継がせたかったようですが最後まで相容れなかった。兄はそのまま半ば離縁する形で家を飛び出してしまいそれから行方不明です。父はそれからというもの医者としての気力も失ってしまった。どちらかと言えば父は私より兄に期待し溺愛していましたからね。何もかもが思い通りに生きてきた父でした。母の死に対しても何の未練もないような人だった。兄はそんな父を嫌っていました。ある意味兄なりの復讐で、父は失意のままこの院内で死を選んだというわけです」
「それにあなたは蓋をされたわけですか」
「だってそうでしょう。私にとっては家族間の醜聞です。私は父のことも兄のことも同じくらい好きでした。家族というものは本当に脆いものですよ」
「鷹取早苗さんについてはどうお考えですか?」
「鷹取くん、当院の職員として貴重な人材でした。惜しい人を亡くしたと思うし院長として申し訳なく思っています」
「それだけ?」
「なるほど、職員同士の噂話ですか。それに何か関係でも」
「あなたは彼女と男女の関係を持たれていらしたんですか?」
「随分はっきり仰いますね。確かに鷹取くんとはそういった間柄でもありました。だからどうしたと言うんです」
「あなたは先程、ご家族の関係が悪化されたきっかけを父親が母親の死について顧みなかったことだと仰いましたよね。あなたの鷹取さんに対する態度はお父上と同じではないですか。わざわざ遠ざけたくなるような過去をお持ちなら尚更あまりに薄情かと思いました」
「警察には私の胸懐までお伝えせねばならないのですか?」
「いいえ、これはただの感想です」
「とにかく地下室については現在進入経路はありません。あれから一度も開いていない。どうせ何も見つかりませんよ」
「そうですか。では我々はこれで」
「矢神さん、あなたは黒に寄生された人間を殺されているんですよね」
「ちょっと! そんな言い方って!」
「いいよ、太郎ちゃん。それが何か」
「私は今、寄生型の細胞を人体から取り除く研究を行っています。これが上手くいけばより多くの被害者を救える。私はあなた方と理念は似ているがやり方は異なる。医者の矜持というやつですかね」
「……。上手くいくといいですね」
いつになく矢神さんはおとなしかった。エレベーターの中で二人きりになった時、僕はどう言葉をかけていいのか分からなかった。沢渡が言うように、それはあくまで警察官として、またそれ以上の被害者を生まないためではあったが、寄生型つまりはその宿主とされた人もろとも駆除してきた。寄生された人々にも家族や友人、そういった何かしらの人間関係があり、結果的に遺される人達がいる。こんな仕事をしていれば恨み節が聞こえてくることもある。とんだ言いがかりだと自らを擁護してみてもどこかでは残酷なことだと感じている。そんな時、果たして正義とは何かを迷ってしまう。矢神さんは僕より多くのそういった場面を受け止めてきたはずだ。
「太郎ちゃん」
「気にしないほうがいいですよ」
「何が」
「何がってさっきの沢渡が言ってた」
「ああ、もしかして慰められてるアタシ?」
「そんなんじゃないですけど、すみません。矢神さんは強いですもんね。気になんかしないかー」
返事がない。意外と堪えてたか。矢神さんのほうを見るとハンマーを持って変な顔で笑っていた。
「早まるなッ矢神ッ」
「アタシはやるよ!」
「止せ! 殺さないでッ」
「おりゃああああ!」
「ああああーーーッ」
「よしッと」
「え? なに」
「結構粗末なもんね」
地下室へのホールボタンを覆っていた鉄板が外れていた。
「何が封鎖だ。降りてんじゃん」
エレベーターが下がるにつれて僕でもすぐに分かるくらい黒の臭気が濃くなる。確実にいる。でなきゃ嘘だというくらいの濃度。
「準備いい?」
「
「最後に襲ったのが鷹取だとしたら一週間は捕食してないはず。かなり飢えてる。つまり厄介」
冷たい空気が流れていた。ほぼ手入れされておらずそこかしこに医療器具や古い書類が散らばっていた。あまりに静かで、けれど臭気は濃く立ち込めていた。すぐそこに気配を感じるが姿は見えない。僕らはゆっくりと歩を進める。その時だった。背後で何かが倒れる物音がして僕は振り返る。瞬間発泡音が聞こえ、僕は反射的に撃ち返してしまった。
「太郎! 伏せて」
しくじった。照は弾を一発分しか装填できない。外した。それに相手は黒ではなかった。
「刑事さん。勝手に入られちゃ困りますね」
「沢渡!」
「あなた方には礎になってもらわないとね。私達の良き未来のために」
暗がりの向こうからそれは現れた。馬鹿でかい蚊のような姿をしている。その隣には拳銃を所持した沢渡が立っていた。
「そのキショい虫。失踪したはずの沢渡恭一ね」
「流石矢神さん。ご名答。あの日、父と私達は最後の話し合いをするためここにいました。兄が目の前で黒に寄生され、父は一瞬で殺されてしまった。けれど兄は私を手にかけなかった。救われたんです。私は誓いました。必ずいつかこの呪われた体から兄を救ってやるとね」
「飢えを満たすために患者や鷹取をあてがったのもあんたってワケ?」
「はじめは動物や身元引受人のない死体を与えたりしていましたがこうも巨体になってくると追いつかなくてね。でも犠牲なんかじゃありませんよ。彼らは偉大な進歩の礎となった。そしてあなた方も」
「いかれてる。黒を飼い慣らしたってのか」
「太郎ちゃん、チャンスはあと一発」
「すみません」
「意外とヤバそう。どっちにしても沢渡が邪魔。そっち頼める?」
「任せてください」
「せーのでいくよ」
僕は遮蔽から矢神さんが隠れている所とは別方向へと飛び出した。沢渡は狙い通り僕に向かって発泡してきた。同時に黒も接近してくる。飛行できる型のようでスピードが速い。このままだと殺される。僕が飛び出す前、矢神さんはこう言った。
「イチバチ。蚊が接近してきたらこの懐中電灯を点灯して」
「こんなもん意味あるんすか」
「黒なら暗部を好む習性がある。もしかしたら一瞬怯むくらいのことはある。かも」
「かもって」
「蚊なら走光性。突っ込まれて、死」
「死って!」
ヤケクソで点灯した。結果は──
「やめろッ。やめてくれ!」
「コイツはもう人を喰ってる。あんたの兄さんなんかじゃない」
照の弾丸によって黒は爆ぜた。強烈な臭いが充満する。
「どうして。兄は私を殺さなかった。救えた。私の研究が完成すれば、兄は死なずに済んだ」
「でも鷹取はあんたの傲慢のために死んだ。好きだった男のエゴで殺された。綺麗事ばっかぬかしてんじゃねえぞクソ野郎!」
沢渡正二郎は殺人幇助の罪で逮捕されることになった。連行される間際、沢渡は僕と矢神さんに向けて「必ず後悔しますよ」と告げた。
「アタシたちは黒を殺すことしか出来ない。仮に沢渡を見逃してたとして、あいつが言ったようにいつか寄生された人間を助けてあげられるなら……これでよかったのかな」
「僕には難しくてよく分かりませんけど、これに関しては沢渡のやり方が間違っていて、矢神さんが正しかったと思います」
「太郎ちゃんは優しいね」
「飲みに行きますか」
「へぇ。ようやくタフになってきたじゃん」
「矢神さんとコンビ組んで二年ですから」
「よし、じゃあ今日は解散。妹ちゃんいつも待ってんでしょ」
「矢神さん、ハイッ!」
* * *
「ただいま戻りやしたー」
「あれ? 矢神くんひとり? 西木くんは?」
「上司命令で帰宅させました」
「明日、天変地異かな」
「殺すぞ老年」
「ああ、そっか。今日は加賀沼の命日だったね」
「まあ、そんなとこすわ」
警視庁初の特対課捜査官でかつては矢神さんの上司だった人物。このときの僕はまだ加賀沼秀彦を知らない。
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