第2話
翌日、俺は徹夜して怠い体を引きずるようにして学校に向かった。
徹夜してゲームするのは最高だぜ!!
こうして徹夜したものは学校で寝ることになる。
やったことがある人はわかるだろう?
俺は学校に着いた。
繰り広げられているのはいつもの光景だ。
朝、教室に入ると賑やかなしゃべり声が聞こえてくる。
そして俺に話しかけてくる人は一人、ゲーム仲間の曽我部 康太だ。
「お前も今日完徹か?さすが俺が認めた戦士なだけあるな!」
ちなみに康太は目の下に濃くクマが出来ている。こいつも中々のゲームオタクである。
「まぁな。あと俺は戦士じゃねぇよ。」
「草。」
まぁこいつは変な奴であるというだけだ。俺の周りにはこのように変な奴が多い。
というか変な奴しかいない。
だから俺は陰キャというよりは変な奴としての認識の方が強いかもしれない。
よくわからない朝の絡みはあったが朝のHRが始まり、授業が行われた。
そして俺は速攻で寝た。
多分康太も寝ているのであろう。
それでも俺らは起こされることはない。
公立の高校様様だな。
……――……
教室がざわめいている。たぶんこれは昼休みだな。
俺はスクッと起き上がると、急いで弁当を開く。
弁当(10秒チャージ)を食べ(飲んでいるのかもしれない)屋上へ向かう。
なぜなら、俺はあまり邪魔にされないでゲームをできる場所を探している。
研究結果はトイレか、体育館裏か、ここかになったわけだ。
あまり人が来ない場所をピックしていると残ったのはこの場所になったというだけだが。
そしてなぜここになったか、それはトイレは衛生面で問題があるから嫌。
体育館裏は告白しているリア充が誕生するから嫌。
屋上もたまにリア充が発生するが体育館裏よりかはまし。
このような理由から俺は屋上で一人、ゲームをしている。
ゲームするの気持ちよすぎだろ!!と思っていると階下から足音が聞こえてきた。
また告白か?リア充は爆発しとけや!!
なんて思っているとこれは思わぬ来客だったようだ。
銀色の長い髪、人間離れした美貌、確か渚 天蒼とか言った名前だったはずだ。
みんなから敬遠されていて誰も彼女に近づこうとはしない。
そして彼女も誰にも近づかない。というか寝ている。
ちなみに俺は彼女とは同じクラスだがしゃべったことはない。
だから彼女は何らかの事情でここに来たのだと思っていた。
俺には関係ない。俺は彼女のことは気にも留めず堂々とスマホゲームをしていた。
しかし、彼女がここに来たのは俺のことだったことを俺はすぐに知ることになる。
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