第57話:おっぱいと異変

一条さんのご厚意でライトアップされた伏見稲荷大社を回っていたら京都校のクラスメイト達とまさかの遭遇を果たした俺達、道中にあった境内に戻り皆が挨拶する。


「初めまして、私は水城 耀です。探索者をやってて優希の奥さんの1人をやっているわ」


わたくしはエアリス・上凪・リーベルンシュタイン、ユウキ様のお嫁さんとこちらの世界でリーベルンシュタインの親善大使をしているわ」


それから次々と自己紹介をしていく嫁達、今度はクラスメイト達の方だ。


わたくし西園寺心愛ここあですわ。西園寺家の娘で、西園寺自動車の相談役で探索者をやっております、それと限定的ですが優希さんのクラスメイトでしたわ 」


わたしは、土御門 結菜ゆいなです、探索者で陰陽師です、優希さんと共に陰陽術を学んでます」


「ふひっ……賀茂 依与里いよりで、ですっ……私は呪術師で、優希さんに魔法と呪術を教えてもらってました……」


「私達は同じパーティメンバーなのですが、あと一人細川君という男子が居ます、今はご実家に帰省しておりますが……」


「私は――」


「俺は――」


次々とクラスメイトが自己紹介していく、そして何故か俺との小話を挟む……なんで?


「お父さん……皆さんに慕われてるんですね……」


「それハ、ご主人様ですかラ……」


「そうですね、優希さんですから」


優羽とメアリーと結菜が固まっている、そういえば三人は一度会ってるのか。


「お久しぶりです結菜さん」


「お久しぶりね優羽ちゃん、お着物似合ってますよ」


「ありがとうございます、お父さんが選んでくれたのです」


「流石優希さんですね、似合うものを選ばれますね」


「ご主人様ですかラ」


「メアリーさんも凄くお似合いですね、それも優希さんが?」


「はイ、ご主人様ですかラ」


ドヤ顔をしているメアリー、というか何でそんな機械的な返しなんだ……。


「少シ……胸の所がきついのでス……」


「それっていつから?」


「登り始めてからですネ……」


それって結構経つな……。


「うーん……どうしてだろう……一旦下に戻る?」


「いエ、少しだけですので大丈夫でス……」


「そう? 心配だな……」


――プツン。


「っつ!?」


急に胸元を押さえる結菜、どうしたんだろう?


「優希さん……少しで良いので向こうを向いていてくれませんか? それと優羽ちゃん少し耳を貸して下さい……」


「わかった」


「うん……わかりました」


そっぽを向く俺、優羽と結菜が物陰に向かい何か話している。


『優羽ちゃんは、そのブラした事ある?』


『い、いえ……まだですけど……どうしました?』


『それがね、急にホックが外れちゃって、直してもらいたいの』


『そうなんですね……お母さん達が付けてるのを見てるので多分出来ると思います』


『ゴメンね……』


『あれ? 結菜さん、どうしましょう……』


『どうしたの結菜ちゃん?』


『その、ホック部分が壊れてるみたいで……』


『へっ? 確かまだ余裕があったはず……』


『でも……少し引っ張りますねっ!』


『う、うん……あたたたた……』


『ご、ごめんなさい!? 大丈夫ですか?』


『うん、大丈夫よ……』


『どうしてかな?』


『とりあえず、裁縫道具を持っている人を連れてきますね』


『ご、ごめんなさい。頼めるかしら?』


『はいっ!』


草履の音が駆け抜けていく、優羽の方を見ると向こうの女性陣も何か様子がおかしい。


その時、違和感に襲われた。


「いつの間にか、星と月が消えてる……」


それに稲荷山自体の魔力が増大していってる?


「ユウキ」「優希」「優希さん」「優希おにーさん!」「優希様!」


皆も気付いたようだ、次々とこちらに寄って来る。


「稲荷山自体に魔力が溜まっていってる……」


「はい、恐らくユウキ様の考えてる通りかと……」


「私も初めて見るぞ……」


「え? おにーさんどうしたの?」


「ふひっ……魔力が凄い……」


「ともかく……皆避難を!」


その瞬間、加速度的に魔力が増大した。


「「「「「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」」」」」


そして女性陣の胸も一気に増大した。



◇◆◇◆

何はともあれ、皆で下に戻って来た、服が破れたりした子も居たので社務所の一部と目隠しを作って着替えている。


「酷い目に遭ったわね……」


着物から着替え終わった耀が隣に座る。


「まさか、胸が大きくなるなんてな」


「というか、お尻も大きくなってたわよね……」


「いや、よくはわからなかったけど、そうなのか?」


「えぇ、最初は胸がきついな~くらいだったんだけど……あれは一体?」


「うーん、状況的には恐らく、ダンジョンが生まれたんだと思う。初めて見たけど、魔力が変質した瞬間ダンジョンで感じる魔力に似てたから」


それに稲荷山を見上げるといままでより木が鬱蒼としている。


「確かに……普通じゃないわね……」


「主!」「主殿!」


その声と共に与一と鬼一が目の前に降り立つ。いざという時は呼び戻せる式神の二人に行ってもらったのだ。


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作者です。


【ファンタジー長編コンテスト】中間選考突破してました!!

読者の皆様ありがとうございます!!


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