第4話:召喚の真実と優希の強さ
「それで、どうして俺はこの世界に呼ばれたんですか?」
俺は目の前の残念女神に問いかける。
「そ、それはですね……優希さんには他の勇者と協力して、邪神を倒してもらいたいのです!」
「えぇ……やだなぁ……」
「なぜですか!? 凄く評判のいい勇者様だと聞いてますのに!」
「いや、だって他の勇者って俺より強いんでしょ?」
「そんな事無いですよぉ! あの装置がポンコツなんですぅ!」
そう言ってダメ女神(仮名)が空中にディスプレイを出した。
「優希さんが、ぶっ壊れレベルに強すぎなんですよ!」
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上凪 優希:Level.9251
⇒【ステータス詳細】
杉山 猛:Level.658
⇒【ステータス詳細】
カレブ・フィッシェルド :Level.685
⇒【ステータス詳細】
デヴィッド・サンチェス:Level.550
⇒【ステータス詳細】
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「何か、俺だけ桁おかしくない?」
他のメンバーは3桁なのに、俺だけもうすぐ5桁何なんだけど……。
「優希さんは邪神の討伐とかやっているのでバカ強いんです! それにこの世界の測定装置は999までしか測れなくて……」
「そりゃ、一番下になるな」
「だからあの馬鹿教皇があぁぁぁ!!」
「それでダメ女神、ちなみに邪神のレベルは?」
「ダメ女神!? えと、1500程です……」
「えぇ……少なくともあの勇者達の倍以上か……」
「それと、聞きたいんだけど。何で俺はそんなにレベルが高いの?」
「えとですね、優希さんは一度目の邪神の討伐でレベル自体はカンスト、つまりこちらの世界で言う1000に至りまして、一度体を再構成してます。それで戻った世界で持ち越し分の経験値を吸収しつつ、レベル1からやり直してます。それからシルバーオーガを倒してますね? あれが大体7~800レベル位ですので大幅に上がってます、それからボガートの変異体を倒して2000レベル位ですね、それでネフィリムで4000オーバーですね。それから一度死んだ時に神の器で作りなおされて、二度目の邪神討伐で、今そのくらいのレベルですね。優希さんにはカンストの概念はもう無いので召喚勇者の中では最強ですね」
「そこまでになると日常生活に問題が出そうだけど……」
「それはダイジョブです! どんなにレベルが上がってもレベルは概念ですし、無意識にセーブしてます。力はゆったりと体に馴染むので物を壊したりとか人を小突いて爆散させるとかは無いです!」
「そうなんだ……なら良かった」
元の世界で大量殺人鬼にならずに済んだ……。
「それはそれとして、何で元の世界に帰れないの?」
「それは、正式な勇者召喚だからですぅ……」
「召喚勇者っていうと、邪神を倒してからじゃないと帰れないっていうあれか」
「そうですぅ……」
「それってあの三人は知ってるの?」
「えっと……教皇が説明してるはずですが……」
「というかあの教皇胡散臭いんだよね……暗殺者子供に差し向ける位だし」
「えぇ!? そ、そんなはず……」
そう言ってダメ女神が水晶球を覗いて教皇を映し出す。
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◇教皇side◇
「クソッ!! 何が起きた!!」
子飼いにしている暗殺者の生存を知らせる呪具の反応が消えていた。
「全員が死んでるなんて、クソッ!! ワシの計画が!!」
手近にあったグラスを壁に叩きつける。
グラスの割れる音を聞きつけ慌てて入って来たメイドを足蹴にする。
「きゃぁっ」
「クソッ! クソッ! クソッ!!」
「ひぐっ、うぐっ、がはっ」
何回も足蹴にしていると、メイドの次第に反応が弱くなってくる。
「はぁーーはぁーー……フンッ」
死なない程度に回復してやってから、新しくグラスを出して酒を飲む。
「仕方ない……あ奴に頼むしかないか……」
葉巻に火を点け紫煙を吸い込む。
「ふぅ……」
脳内で次の策略を巡らせる、私が次代の王になる為に。何としても、あの娘は手に入れなければならない。
ベルを鳴らし執事を呼ぶ、奴に渡りをつける様に指示を出して考え込む。
「そうか……丁度いい駒も手に入れた、使わないのはもったいないな……」
思わず笑いがこぼれてきた、神はワシに時代の王になれと言っている様だ。
「フフフ……ハハハハハ!」
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「何か申し開きは?」
ダメ女神は汗をだらだらと流して土下座の体勢に入る。
「すみませんでしたあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
地面に埋まり込むほどの勢いで頭を下げながら叫んだ。
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作者です、今回は優希君の現状のステータスです。(暫定)
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【上凪 優希<カミナギ ユウキ>】 性別:男 年齢:22歳
ジョブ:英雄 Level:9251
称号:二つの世界を救う者、神器を扱う者、超越者、神のお気に入り、大神の加護、運命神の加護、
備考:幾度も世界を救う者でありハーレムの王、だが嫁に頭が上がらない。
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幾つか能力の統合や改変等も起きてます。
詳しい説明は後日上げる質問回答会で!
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