第13話:この度は大変申し訳ありませんでした! ※軽い性表現あり

割と壮絶なエアリス達の小手調べが終わり、全員で俺が養生していた小屋に来た。


矢の刺さっていたミュリの処置は気絶していたのでサクッと抜いてちゃちゃっと復元魔法を使って綺麗にした。


ユキは気絶してたので鑑定で異常が無いかチェックしてから起してあげた、その後メアリーにビビっていたので春華と冬華に任せた。


ユフィは銃に興味津々で今メアリーに色々聞いている。


エルフの皆さんはエアリスと俺の回復魔法で治して各自帰ってもらった。


そして今俺は頭が地面に埋まっていた。


「この度は大変申し訳ありませんでした!」


「ユウキ様!頭を上げ…抜いて下さい!」


「優希…流石に話しづらいから…抜いて…」


「でも…」


「 でもも何も、別に皆。優希が悪いなんて思って無いから……」


「でも俺が戻ってくるの遅れたせいで、エアリス達が怒ったんじゃ…」


「それは…無いとは言わないですが…」


「もっと根本は別の所にあるのよ…」


「別の所……」


そう言われ考え込む……わからん。


「「はぁ~~~~~~~」」


「ヒカリさんで良かったでしょうか?」


「エアリスさんで良いのかな?」


「お互い大変ですね」


「しかもこれで次から次へと落としてくるのが…」


「あぁ…」


やれやれと言った感じでお互いに笑い合う二人…まぁ剣呑な雰囲気が無くなったから良いのかな?


「そうそう、優希持ってきた私の荷物出してよ」


「わかった、部屋の端に置いておくね」


収納魔法アイテムボックスで耀の荷物を出すとエアリスが滅茶苦茶驚いていた。


「ユウキ様、私の知らない間に凄く強くなられてますね…」


「そうなの?」


「はい、以前は回復魔法も収納魔法も、ましてや転移なんて伝説級の魔法は使えませんでしたもの」


「そうなんだ……あっ、あったあった!」


そうして耀が取り出したのはアルバムだった、しかも俺の幼少期のだ。


「ちょ!なんで耀が俺のアルバム持ってるの!?しかもそれ母さんと父さんがもっていったんじゃ!?」


「あぁ…優佳さんが複製したのくれたのよ、昔から」


「なんか衝撃の事実が聞こえたんだけど……」


母さん…俺の子供の時から、写真を耀にあげてたのか。道理で耀だけアルバム見たがらないのか。


「それは!ユウキ様の幼いころの写真ですか!?」


「ふっふっふっ…幼き頃から、高校に入るまでの。優希の珠玉の写真を集めたものになります!」


「高校というのはわからないですが!言い値で買います!何が欲しいんですか!国宝ですか!?」


エアリスさん!?なんで俺の写真が国宝と同じ価値に!?


「無論タダとは言いません、ある条件をこなしたらエアリスさんにあげましょう!」


そうして二人でコソコソ話を始める、聞くのも悪いので皆の様子を見てこよう。


「あーエアリス?ちょっと聞いていいか?」


「はい?なんでしょうか!」


エアリスを呼ぶと速攻反応した、名前を呼ばれた犬ですか…なんかありもない尻尾を幻視したし…


「神楽坂さんってどこにいる?」


「彼女は今お休みになってますね、昼間はミュリに稽古をつけてもらってますので、大変お疲れかと。顔を見せに行って起きていたら一声掛けてあげて下さい、彼女ユウキ様の為にとっても頑張ってますので」


「そっか、ありがとう」


「あっ、お帰りなさいませ、ユウキ様」


「ただいま、エアリス」


それから部屋を出て向かう先は……



春華・冬華・ユキの部屋…幕間 ①へ

ミュリ・鈴香の部屋………幕間 ②へ

メアリー・ユフィの部屋…幕間 ③へ


◇◆◇◆◇◆◇◆

◇耀・エアリスside◇

優希の出て行った部屋の中、優希を想う者二人が残った。


「それで、エアリスさんは今後どうします?」


「どうとは?」


「無論、今回の件が終わったらですよ」


「それは…」


エアリスは耀の指に輝く指輪をみる、彼女の想像通り優希の送った指輪である事は一目瞭然だ。


(どうせ、私は選ばれなかった…ユウキ様にはもう好きな人が居て…私の入る余地など…)


悲痛な考えにエアリスは顔を顰める、以前優希から聞いた彼の住む世界では一夫一妻が基本であると。


答えの出ない、いや答えが明るくない先の結末である故に声が出ない。



そんな考えをしていたら、耀が口を開いた、エアリスにとっては処刑宣告に等しい言葉が吐かれると身構えた瞬間、その予想は大きく崩れた。


「私としては、このままエアリスさんに、付いて来てもらいたいですね」


「ふぇ?」


エアリスは耀の思いもよらない言葉に間の抜けた声をしてしまう。


「とゆうか、優希のお嫁さんになってもらって優希を傍で支える一人になって欲しいです」


思いもしない言葉に混乱するエアリス、自分にとっては何よりも欲しい優希の嫁という立場が提示された。


「で、でも…ユウキ様にはヒカリさんが……それにユウキ様の世界は一夫一妻制と聞いてますが…」


「あーそれはですね…法律が変わるんですよ」


「法が変わるんですか?」


「はい、正直優希を手放したくない国が、優希に都合が良いようにしよう。ってことですね」


「つまり…一夫多妻になるという事ですか?」


「そうですね、その逆もあり…みたいですが、今は関係ないので割愛を」


「でも、それだと…私にメリットしか。ヒカリさん達にはデメリットしか残らないんじゃ?」


「まぁ…ここだけの話、優希の能力が関係してるんです」


そうして耀は優希から教えてもらった【英雄】と【英雄色ヲ好厶】の事を話した。


「つまり、私がユウキ様と結婚することによって、ユウキ様が強くなると…」


「そうですね…あともう一つ…エアリスさんは今の優希の裸を見た事あります?」


唐突な質問にエアリスは顔が赤くなる。


「ちょっと待ってください!今それ関係ありますか!?」


「まぁ…一応…」


耀は苦笑いをしながら言葉を返す


「それでしたら…こちらの世界に届けられた際に服を着ていなかったので…」


「あーじゃあ話が早いですね、優希のアレ見ました?」


「アレ?というと?」


「優希のおち〇〇ん」


「ちょっとヒカリさん!?何を!?」


「いやー優希のサイズが大きすぎて…」


「そうなんですか?」


「ちょっと聞く話ですと、私達の国のサイズだと優希の3分の2くらいの大きさなんですよ…前は優希でも平均くらいだったんですけど…今の体になってああなったんです…」


「それは…確かに…大きいですね…」


「ですよね…」


「でもそれが…どう関係あるんですか?」


「いやぁ…関係あるんですよ…夫婦生活だと…」


「……!?!?」


その一言で察したエアリスが赤面をする。


「という訳で精力、性欲共に増大した優希の相手が欲しいんですよ」


「そ…そうだったんですね…」


「因みに4人でかかって全員返り討ちにされました…」


「……ゴクリ」


「それに、優希の事ずっと好きな相手ですし、私の世界でダメならこっちの現地妻になって貰う予定でしたから!」


「あはは…」


「という訳で、これからよろしく。エアリスさん」


「はい、よろしくお願いします。ヒカリさん…」


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作者です。



嫁ゲットだぜ!(主人公は知らない)


優希君の最初は20cmオーバーにしようと思ったけど大きすぎかな~って思いそれなりにしました多分黒人並みだけど。

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