第7話:まさかここで告白されるとは…
冷汗が滝の様に流れ始めて気が付いた…そうだ神様に相談するしかないと。
「神様HELP!」
虚空に叫ぶと窓らしき所が空中に出来て神様が顔を出してきた。
「んー?どーしたのー?」
眠そうにしてる神様(パジャマ姿)がめを擦りながら出てくる。
「あっ、ゴメン寝る所だった?」
「うんー3徹だった仕事が終わったからねむるとこー」
「そっか、ゴメン呼び出しちゃって。それで、こっちの世界に来るときに神様から貰った指輪使ったんだけど…あれって持ち主の魔力を指輪を通して感じ取れるって事で良いんだよね?」
「そうだよー理映ちゃん謹製の指輪だよー」
「ごめんなんだけど…何個かくれるか?」
「あーエアリスちゃん達の分?」
「あーうん、向こうの世界に行くには魔力辿れないと難しいなって…」
「そっかそっか~でも今はむりぃ~」
「どうして!?」
「いやーちょっとね~あれ作るの集中力がいるからね~今は眠くてむりぃ~」
「そうゆう事か…じゃあ仕方ないか…」
「その代わりにこれ渡しておくね~」
そう言うと神様からお札が一枚落ちてきた。
「これは?」
「向こう行きの片道切符だよーただし使ったら3日は戻れないからね~人数上限は無いけど…Zzz」
神様も限界みたいだ…仕方ない…
「ありがとう!おやすみ!」
「むにゃむにゃ…Zzz」
「あらら…ねちゃった…」
神様を窓らしきものからひっぱり出して、リビングのソファに寝かせブランケットを掛けておく。
時計を見るとまだ朝7時だ、今の内にメアリーの様子見に行くか…
転移用にメアリーの魔力を起点にして転移する。
「よっと…」
メアリーの病室に降り立つと、すやすやと寝息を立てるメアリーが居た。
隣に座りメアリーの髪を撫でてると、メアリーが目覚めた。
「……あっ……」
ずっと寝た居たせいか声が出ないのだろう、とりあえず用意しておいた水飲みを取り出し水魔法と回復魔法で水を満たす。
「ほら…ゆっくり起きて」
メアリーの体を支えて上半身を起こしメアリーに飲ませると、調子が戻って来た様だ。
「優希さン…?」
「おはよう、メアリー」
「私…死んだのですカ?」
「そんな冗談は、笑えないからやめてくれ」
「では、本物なのですネ…」
メアリーの目に涙が溢れた。
「よかっタ…優希さン…ここにいル…」
「うん、今度はメアリーを置いてったりしないよ」
「それハ…私ガ…私ガ……」
優しく頭を撫でながらメアリーに胸を貸す、ちょっと開いた扉から様子を見に来た看護師さん(昨日採血してくれた人)が顔を出して、こちらを見てニヤニヤしながら引っこんでいった。
それから少し経ってメアリーが泣き止んだのを見て【鑑定】を使った。
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メアリー・アーリンストン
年齢:17歳 3サイズ:95・60・84(Gカップ)身長:169㎝ 体重:42㎏
健康状態:健康(栄養不足気味)、空腹
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「!?!?!?!?」
「どうし…ましタ?」
「いやー何でもない、何でもない!」
あっぶねーなんか諸々知っちゃった…ゴメン……メアリー。
「とりあえず、回復魔法を混ぜた水で身体の方は大丈夫みたいだから」
「そっ…そうですカ…」
ん?なんかモジモジしてる…なんか顔も赤い…
「どうした?」
「いエ…そノ…ナースさン呼んでくださイ」
「どうした!何処かに異常が!?」
「そうでは無いでス!速ク!」
そう、メアリーが言った瞬間、メアリーが絶望的な顔をした。
「あっ…あっ…あぁ………」
水音を立ててメアリーの体から出た管からベッド横の袋に液体が溜まっていった。
「あー」
「だからァ…言ったじゃないですかァ……」
泣き出したメアリーを傍目にその場に土下座に移った。
「すみませんでしたぁ!」
「もウ、良いでス……」
「本当にゴメン!」
「だったラ……責任取っテ……お嫁さんにして下さイ……」
「へ?」
「だからァ!責任取っテ!お嫁さんにして下さい!」
「えっ?でも…それで、いいのか?」
「うるさいですヨ!私が優希さんヲ!好きだかラ!いいんですヨ!」
真っ赤な顔でまくしたてるメアリー。
「あっ…ああ……それじゃあ…よろしく…」
「はイ!よろしくお願いしまス!」
(まぁ…あんな嬉しそうな顔されたら、コッチも嬉しくなるな…)
「じゃあメアリー、一旦帰るね。後で来るよ」
「あっ…はイ……」
途端にしょんぼりしないでくれ…罪悪感が凄い…
「後で迎えに来るから…退院出来そうなら手続きもしないと」
「わかりましタ…」
「あ、そうだ。先に言っとかないと…」
「どうしましタ?」
「ただいま、メアリー」
はっと気付いた様な顔をしたメアリーが微笑む。
「はイ、お帰りなさい優希さン」
そう言って俺は転移で自宅へ戻った。
◇◆◇◆◇◆◇◆
◇メアリーside◇
「はイ、お帰りなさい優希さン」
私がそう言うと、彼は少し恥ずかしそうにはにかみながら魔法で移動していった。
「まるデ、夢みたいですネ」
私が驚きと喜びを嚙みしめていると、ナースのおねいさんが現れた。
「メアリーちゃん、起きたのね。おめでとう」
「はい、ありがとうござます」
私がそう返すと、ナースさんが、にまーっとしている。
「いやいや、目覚めた事もだけど、あの男の子との事よ♪」
どうやら見られてたみたいだ…とゆう事は…
「夢じゃなかったんですね…」
「そうよ、あれだけ大きな声で言ってるんですもの、外に丸聞こえですよ~」
「いやー、良いもの見させてもらったわ♪」
「相手の男性って、あの事件の男の子よね?」
「ちょっと!皆さん、メアリーさんは今起きたばかりですよ。後にしてあげましょう!」
少し年の行ったナースさんが止めてくれたので私への質問の嵐は止まった。
「ありがとうございます」
「おめでとうね。それより、元気ならこれから検査だけど大丈夫かしら?」
「そんな…大丈夫なんですか?」
「貴女だって早く彼に会いたいでしょ?」
それは…そうだけど…良いのだろうか…
「それじゃあ立てそうなら…あら、大丈夫ね」
回復魔法をしてもらった為かするすると立ち上がれる。
「では、その全ての原因になったのを取りましょうか?」
そう言ってナースさんが私の下半身を指さす。
「あっ…はい…」
そうしてすべての元凶の管は私の小さな悲鳴と共に抜かれたのであった。
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