|幕間|探偵達のカプリッチョ

2話更新の1話目です、先にイタリアへ渡った探偵のお話


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「Non lasciare scappare quel giapponese!(あの日本人を逃がすな!)」


「まずったな…」


俺は今スラム街を全力で走り回っている。


向こうさんがブチギレて追って来る。


(流石に動き過ぎたか!!)


一向に捕まらない俺に、向うも痺れを切らしたのか遂には銃まで取り出してきた。


「いやいや!銃はやりすぎだろ銃はあああああ」


発砲音に抉られる壁や地面、このまま裏道を通ってても身の危険が増すだけなので大通りへ飛び出す。


手近にいたタクシーに飛び乗り発進して貰う、とにかくこれでひと段落だ。


厳爺の依頼で早入りした俺はローマ、ナポリ、ヴェネツィアといった南部を巡り情報を集めるが中々に欲しい情報が手に入らない、そして半グレから裏の人間を探していたら今この有様だ。


「何だかんだシチリアくんだりまできてしまったな…」


とは言ってもシチリアはイタリアマフィア発祥の地である、流石にそんなお膝元で組織の末端が暗殺者の育成をしている訳ないだろう…


ふらっと少し年季の入った入ったバール(日本で言うとこのバーである)でワインを頼み煙草に火を点ける、深く吸った紫煙が肺を満たす。


「本当に何も見つからないな…どうしたもんかー」


天井を仰ぎ途方に暮れる…


そうしていると目の前にパスタが置かれた。


「Io non ho ordinato questa.(頼んでないぞ?)」


「Li offro a te.(俺の奢りだよ)」


「Mi dispiace, lasciami mangiare(悪いな…いただくよ)」


「Sei un turista?(お前さん観光客だろ?)」


「Sono in viaggio spezzacuore(そうだよ、失恋旅行中さ)」


「ho sentito cose brutte(悪い事を聞いたな)」


「Va bene. Oh sì, ci sono dei buoni posti turistici?(大丈夫だよ。そうだ、ここらへんで良い観光地は無いか?)」


「che tipo di posto è buono?(どんな感じの所が良い?)」


「Se possibile, sarebbe bello avere un posto dove potermi rilassare... un'isola remota o qualcosa del genere.(出来ればゆっくりできるところが良いな…離島とか)」


「Allora le Isole Eolie vanno bene, lì puoi rilassarti.(それだったらエオリア諸島が良いぞ、あそこはゆったりできる)」


(エオリア諸島ね…)


調べてみると火山島だったり小さな島で観光が主産業の様な所だ。


シチリア島の近くでそれなりに広さがある所か…臭うな…


「Sembra un buon posto. Ci proverò(成程、良さそうな所だ。行ってみるよ)」


それからシチリアに行き様々な情報を精査すると出てくる出てくる。


「これ以上は、深入りすると危なそうだが…坊ちゃんたちを待つかね…」


メアリーという繋ぎの少女に連絡をして明日を待つ、もしかしたら一気に事が片付きそうだ。



シチリアの星空を見ながら眠りについた。





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あとがき



作者です。



本日も読んでいただきありがとうございます!


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