第24話:負けました… ※性的表現有

それからホテルに戻り3人で夕食を食べにレストランへ行くと今日の事を聞きつけた従業員やお客さんから次々と料理を勧められた。


「Saluti agli eroi della Sardegna!(サルデーニャの英雄に乾杯!)」


「「「「「Salute!!!!!!(乾杯!)」」」」」


「Saluti agli angeli della Sardegna!(サルデーニャの天使に乾杯!)」


「「「「「Salute!!!!!!(乾杯!)」」」」


「こちらは、ホテルからの心遣いでございます」


様々な海鮮の盛り合わせが置かれる。


「そんな!俺達はホテルの人たちに何もしてないですよ?」


「いえいえ、実は支配人が本日事故に巻き込まれてしまい、ユウキ様の治療が無かったらここに居ないとの事でして、こちらは支配人からの感謝の気持ちでございます」


「そうなんですか…ありがとうございます!」


そして様々なサービスを受け調子の乗ってお酒まで飲んでしまった。


そうして部屋に戻る、程よく酔ってる俺と耀。


昨日のキスからタガが外れた様にさっきからずっとフレンチキスをしている、ここイタリアだけど。


「んんっ……優希すきぃ……」


「んっ…俺も……」



その内部屋に置いてあるお菓子やルームサービスの果物を交互に口移しで食べさせ合う。


そんなことをしていたせいか甘さが限界突破した様な空気になった。


「明日も早いし、そろそろ寝ようか?」


「え~まだ眠くないんだけど~」


「お酒も飲んじゃったし…明日も観光に行くでしょ?」


「ん~でも明日優希は居ないんでしょ~まだねたくなーい」


「でもなぁ…」


「仕方ないなぁ…先にお風呂行ってくるね…」


少し寂しそうにお風呂へ行った耀、流石に冷たかったかなぁ…でも明日は探偵の人と会うし…


「………うき………ゆ……き………」


ぼーっと考えてると眼の前にバスローブ姿の耀が居た。


「あっ…優希やっと気がついた」


「っつ…ひ、耀…もう上がったのか?」


湯を浴びて上気した白い肌は桜色になっており、前屈みになった為豊満な谷間が深いスリットの様に見える。


「次は優希の番だよ?速く入っちゃいな〜」


配慮してくれたのかドライヤーをこちらへ持ってきて髪を乾かしている。


そこから見えるうなじがまた艶やかで芸術品の様に見える。


「ん?どーした優希?あっ、まさかムラっとしちゃった?」


ズバリ内心を当てられてしまい慌てて顔を逸らす。


「風呂入ってくる!」


逃げました…流石に刺激が強すぎる。


「少し頭を冷やさなきゃなぁ…」


大変元気になってしまった分身を眺めながらどうしたもんかと悩む。


風呂から出るとまだ耀は髪を乾かしていた。


「耀、手伝おうか?」


「やったー優希のブラッシングだ!」


耀からヘアブラシを受取り、髪を丁寧に撫でつけていく。


「あー気持ちいい…やっぱり優希がやってくれるの好きだなぁ…」


「そうなの?」


「すっごく丁寧だし、優しいもん」


「母さんには月並みだけど『髪は女の命だからね!丁寧に扱いなさいよ!』って言われたからね」


そんな会話をしながら丁寧に耀の髪を梳かし終える。


「ん!」


耀が口を突き出す、それに軽くキスをしてお姫様抱っこでベッドへ運びその隣に潜り込み電気を消す。


「ねぇ…優希」


「どうした?」


そう聞いた瞬間耀がくっついてきた、しかも手に当たる感触がバスローブの感触じゃない。


(すべすべしてて弾力がある?これって……)


「ひっ…耀さん!?」


「ん~どうしたのかな?」


「これ以上は…不味デスヨ!?」


「良いんだよ?欲望に負けても?」


「あうあうあうあうあう」


振り返ると一糸纏わない耀の姿がそこにはあった…












◇◆◇◆◇◆◇◆


結論から言おう…誘惑に負けました。


朝日が差し込む部屋のベッド、隣で白磁の様な肌を隠すことなく見せ一糸纏わない姿ですやすやと眠る耀を見て溜息をつく。


(いや、嫌だったんじゃなくて、あっさり欲望に負けた自分に嫌悪感がしてるんだ)


「ただまぁ…やっぱり猿になってしまったよなぁ…」


その点に凄く落ち込む、流石に初めての相手に盛りすぎだろ…


しかも回復魔法を使いながら7回戦してしまった、まぁ内4回は耀に絞られました…うん凄かったし幸せだった、そして夜が明けてくる頃に耀は眠りについた。


今の時間は7時、待ち合わせの時間は12時、まだ時間はある…


もう一眠りするか…


スマホのタイマーを付け再度布団に潜り眠りに落ちた。



◇◆◇◆◇◆◇◆

それから揺られる感覚で目が覚める。


「あれ…もう時間?タイマー付けたはずなんだけど…」


確かめようと上体を起こすとそこに居た人物と目が合う、その人物の瞳は耀と同じく一糸纏わない姿の俺を捉える事を。


「あのーすみません、散々焚き付けるようなこと言ってましたが、まさか本当にお二人がそんな進むとは思ってもいなくてですね………」


少し考えればわかるであろう、待ち合わせの時間に遅れない様に遅れれば起こしに来るであろう存在の事を…


「あーゴメン……」


「イエ、コチラコソ、シュミマセンデシタ………」


顔を真っ赤にしてぎこちないロボットの様に外に出ていくメアリー。


「とりあえず、着替えとシャワーだな…色々と大変な事になってるし…」


逆に冷静になりすぎた俺は起き上がり着替えと共にシャワーへ向かうのであった。




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あとがき



作者です。

遂にこのシーンですよ、書こうか書かまいか悩んでたんですよ、適当にそれっぽい描写でさらっと事後報告的な感じにしようと思ったんですが…そこそこ書いてましたww


描写はギリギリ狙いましたが若干セウトな気がしてますww


それはそれとして遂にやっちまいましたお二人です。

いやまぁここまでお膳立てしといてこうならないのも可笑しいので主人公君はお猿さんになってもらいました。

流石に小鳥遊姉妹と巴はデットボールになりそうなので先になるかな…


こうして超美人の高校生のEカップ女子とお楽しみな主人公君でした。

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