第20話:もうゴール(意味深)していいよね?

2話更新の2話目です!

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それから耀の腕を外してくれたので立ち上がる。


「それで、メアリーどうだった?」


「それハ、どちらの事ですカ」


「まぁ、メアリーの事だからしっかり調べたでしょ?」


「そうですネ。まズ、レオナルドという人ハ至って普通の人ですネ元マフィアといウ点を除けバ」


「そうか…大丈夫そうだね…情報屋の人とは?」


「会えましたガ、冴えない人でしたネ」


「それ言っていいの?」


「大丈夫デしょウ」


「メアリー明日は?」


「特ニ何もないですネ」


「じゃあ明日三人で回るか?」


「えぇ…流石にドン引きですヨ」


「何故!?」


「新婚旅行デ女連れてくアホがどこに居ますカ」


「うっ…」


「どんなに耀さんが優しくても怒られますよ?」


「浅はかでした…」


「とりあえズ私は私で気になる事が出来ましたのデ、調査に出まス、明日は存分にいちゃついて下さイ」


「はい、わかりました…」


「でハ、私はこれデ」


そう言い残しメアリーは窓から外に出ていった。


とりあえず…ドア前に開閉防止用の岩を魔力で生成して…


(後は…覚悟を決めるか…)


寝ている光の隣に寝そべり、目を瞑る。


疲れていたのか、目を瞑ると直ぐに意識は落ちていった。



◇◆◇◆

「どうしてこうなった」


目が覚めると隣に半裸の耀が寝ていた、しかも左足は耀の足にホールドされ腕もとい体の大部分は耀に抱き付かれホールドされている。


視線を下げると白磁の様な白さの豊満な胸と、それを包む紺色のレースのコントラストが綺麗で美術品の様だ。


とりあえず自由に動く右手で自分の服を確認する。


「俺の服は…着てるな。何も問題なし」


いや現在進行形で問題が起きているのだが。


(これは体を動かすと起きちゃうよなぁ…)


「耀が起きるのを待つしかないかぁ、でもいつ起きるのかな?」


窓の外を眺めなら時間が過ぎるのを待つ、その間に二日酔い対策として回復魔法を耀にかける。


「これで二日酔いは大丈夫だな」


追加で片手でブランケットを探り当て耀へ掛ける。


(まぁ風邪は引かないでしょ…)


それから2時間耀の温かさにうとうとしながら待っていると耀がもぞもぞ動き始めた。


「あれ…私…!?!?!?」


「おはよー耀、やっと目が覚めたのか…」


「ゆゆゆ」


「ゆゆゆ?、それより放してくれるとありがたいんだけど」


「優希!?なんで私こんな!?」


「あぁ、昨日は服を着てたんだけど…それに俺は耀から離れて寝たんだぞ?」


「そうなの!?」


「まぁ起きたら耀に抱き付かれてたんだけどね」


「あqwせdrftgyふじこlp;@:」


「落ち着け」


「あいたっ」


「とりあえず手を放してくれ」


「分かったけど…なんで優希はそんなに落ち着いてるの?」


「えっと…もう慣れた?」


「………………」


「耀さん?なんでそんなもぞもぞしてるんですか?」


そうして顔に押し付けられる柔らかい感触と甘い匂いがした。


顔に押し付けられたものを外すとそれは耀が先程つけていたブラジャーだった。


「耀!?ちょちょちょ!?」


じゃあこの押し付けられる柔らかさが3倍になった感触は…


「どう?これでも慣れたなんて言えないでしょ!」


「動かないで!見えちゃう!見えちゃうから!」


「元々見せるつもりだったし、いっその事もう見て!」


「落ち着け!何か多大な間違いが起きそうになってるから!」


耀ががばっと起き上がり白と桜色が目に飛び込んで来たので慌てて目を塞ぐ。


「ちょっと!観念して手をどかしなさい!」


腹部に衝撃が起き肺の空気が抜ける、耀の手が俺の手を引き剝がそうとする。


「観念しなさい!」


「いやーやめてー!」


ちらちらと耀の胸が目に入る、下半身へ血が集まってくる。


(このままじゃ不味い…不味いのか?)


耀は俺の婚約者だし、耀は俺が好き、俺も耀が好き良いのか?良いんじゃないか?


邪な考えがぐるぐる巡り、理性が限界になった瞬間、全身が総毛立つ様な気持ち悪い感覚が波打ち汗が吹き出した。


その異変に耀も気付いた様だ、なんとも言えない不味いものを食べた顔をしている。


「優希…今の感覚…」


「あぁ…すっごい嫌な感じがした…」


「って大丈夫!?すっごい汗…」


「あぁ…ごめん…シャワー浴びてくる」


嫌な感覚に当てられたからか、少しふらつきながらシャワールームへ入りシャワーを浴びる。


「うわっ、やらかしたぁ……」


海外の特徴の一つ上から出て来る固定のシャワーに方になっていたのでびしょ濡れになってしまった。


「まぁ、いいかどうせ洗いに出すし…」


寝巻に着替えてたおかげで被害は最小限だ、とりあえず状況の整理をしよう…


(多分、今のは魔力。それこそ異世界でやり合った魔王並みの魔力の波動、だけど魔王と違って殺意や憎しみが乗ったどす黒い魔力だ)


冷たいシャワーを浴びていると気持ち悪い感覚も和らいできた。


(この島で何かが起きてるのは間違いなさそうだな…)


だけど原因がわからなければ対処は出来ないんだよなぁ…


濡れた服一式を脱ぎ絞りタオルで身体を拭く、気付いたら洋服一式が置かれていた。


(耀が持ってきてくれたのか、助かった…)


流石にタオル一枚で戻るのは気が引けるし本当に助かった。




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作者です。



魔王さんの魔力の強さは…

優希君50人分位

耀ちゃんで20人分位

異世界の賢者10人分

異世界の一般人500人分

異世界の魔法使いで30人分位

ですね。


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