第19話:レオナルドとの食事

テーブルに並べ等られた料理はイタリアの海陸両方の幸が満載であった。


「じゃあ、先ずは乾杯だな、俺はワインだけどユウキ達はこれな!」


そう言ってレオナルドが出してきたのはワインボトルだった。


「いやいや、ワインじゃんそれ!」


「ノンノン、これはノンアルコールワインだよ、今イタリアで微妙に流行ってるんだ」


「へぇ~」


「でも、美味しそうね」


「そうだろ?昔ながらのワインを作ってる所が新しい製法で作ったんだ、アルコールなくても美味いぜ」


そう言ってグラスに入れられた深紅の液体は小気味良い炭酸の音を立てグラスを満たす。


「白もあるんだがまずは、赤から行ってくれ」


「じゃあ」


「お言葉に甘えて」


耀と二人グラスを持ち上げる。


「出会いは最悪だったが、こうして二人に出会えた事を神に感謝します、サルーテ」


「「サルーテ」」


口にワインを運ぶと口の中で葡萄の香りが爆発した


「これは…凄いね」


「美味しい…」


「だろ?アルコールがあるだけがワインじゃないんだぜ」


「そうしたら好きなものを食え!俺のおススメはビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ、つまり骨付きステーキだな!」


ドンッと置かれたステーキは余裕で5人前位ありそうなサイズなんですが…しかもそれをナイフでザクザク切って盛ってくる。


「後はパスタなんだが…カルボナーラ、アマトリチャーナ、ボンゴレ、トマト系ならペスカトーレ、辛いのがいけるならアラビアータが良いぞ、ポルチーニ茸のパスタとかもあるからそれでもいいがな、アンチョビとか使ったパスタもあるけど日本人には今上げた方が馴染み深いだろ?」


「そうだね、俺は…ボンゴレビアンゴかなぁ…」


「私はせっかくだしペスカトーレにしようかしら」


「OK、じゃあウェイターに伝えるな!」


レオナルドはウェイターさんを呼んで追加の注文をする、とゆうかここそんな注文の仕方で良いの?


ちなみに先程から裏で魔法を発動している、薬や毒物があったら視覚的に判別できる魔法だ。


「そういえばレオナルドはどこの出身なの?」


「あー俺か?俺は…どこの出身か憶えてないんだ…」


「「え?」」


「元々孤児って奴でな、物御ごろ着く頃にはスラムで生きてたよ」


「そうなんだ、ゴメン」


「謝るなって!日本人は良く謝るよな!それに俺はファーザーに拾われてな」


「ファーザー?」


「あぁ……マフィア?日本だとヤクザだっけか?その人達に育てられて色んな事を憶えさせられたよ、それこそいろんな言語で詐欺、や政治に係わる重要人物の殺しや政治家の不正操作なんかもな」


そう言って先程見せたタトゥーを見せる。


「これがファミリーの証だった…俺はスラムで共に育った彼女が白血病に侵されたのもあって滅茶苦茶に働いたさ…」


そう言ってレオナルドはスマホに残った彼女の写真を見せてくる、そこに映った少女んは末期なのだろう、いくつものチューブに繋がれいたがレオナルドと映る彼女の瞳は力強くそして笑顔が綺麗だった。


「そうだったんだ…でも何でここに?」


「それがな、恥ずかしい話ドジって刑務所に入れられてる間に組織が解散してな…行く当ても無くていくつかの言語が話せるからここの周辺で働いてるんだ」


「そうか…大変だったんだな…」


「まぁ今は探索者がこの島のダンジョンに来るからその案内で小狡く儲けてるんだけどな!!」


「それでもレオナルドはカッコいいよ、いっぱい大変な事があって愛する人の為に生きて、そして今自分に出来る事をしっかりやってるんだから」


「ユウキ…お前良い奴だなぁ!!」


そう言いながら男泣きするレオナルド、ワイン8本は開け過ぎだろ。


「そうだ、お前達の事を教えてくれよ!いつ出会って…はいたか……そうだ、どういった馴れ初めで婚約者に?」


「えへへん!それはね!」


耀が上機嫌で話し出す。おい、いつの間にアルコール入りの方開けてるんだ…


あぁ…もうめちゃくちゃだよ。



◇◆◇◆

それから上機嫌になった耀とレオナルドが何本かワインを空け潰れたのでお開きとなった。


「メアリー、ありがとうな」


「いいエ、これも仕事ですかラ」


「でハ、私はこの人ヲフロントへ預けてきまス」


レオナルドはメアリーに引き摺られていった。


「じゃあ耀、戻るぞ」


「ふぁ~い」


そうして部屋に戻りベッドへ寝かせる。


「ゆうきぃ~」


「おっと」


酔った耀に引き倒され、ベッドへ倒れ込む。


「ふぇ~いすきすき~」


そのまま耀は俺を抱え眠ってしまった。


「どうしよう…」


「ユウキさンどうしました?」


「メアリー!?カギ閉めたはずじゃ?」


「あれ位なラいくらでも開けられまス」


「そうですか…まあ助けてくれ…」


「私的にハ、幸せそうなのデそのままでモ良いと思いますガ」


「おい」


「わかりましタ。仕方ないですネ」


呆れられながらもメアリーは耀の腕をどけてくれた。



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あとがき



作者です。

やらかしました…寝落ちして昨日二本目を投稿できませんでした…今日は2本目出します!


本日も読んでいただきありがとうございます!


12万と千PV超えました!日間2100PV超えました!感謝感謝!!!!

♡ありがとうございます!!

滅茶苦茶やる気出ます!



☆もらえるとランキング載るみたいなのでくれると嬉しいです!

そして調子乗って筆が進みます!!



毎日沢山の新規ブクマありがとうございます!



ランキング上昇しました!!ありがとうございます!

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です!


皆様の星とブックマークのお陰でここまで登ってます!


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