第13話:厳徳さんとのお話①
いきなり謝ってきた厳徳さん。
「えっと…それはどうゆう事ですか?」
「実はな、こぞ…上凪君、君は今我が国においてかなり重要な立ち位置なんだ」
植野さんの予想を聞いていたけどちゃんと聞いた方がいいかな…
「それはどういったことか聞いても大丈夫ですか?」
「うむ、今までお主が行ってきた功績だな。編入試験でのオーガの討伐、昨日ダンジョン発生以来最悪となった事件、ダンジョン対策課の中の通称だが【ハーメルン事件】でのあのボスモンスターの討伐。特に後者の事柄はテレビで中継されそれを映した動画が世界中で拡散されている状況だ」
「そこまでですか?今日外を歩いてきた限りはそこまで注目される事は無かったですよ?」
「そりゃ有名人が歩いてても意外と目に留まらないじゃろ、それにお主がインタビュー受けたり動画配信をやっているなら別かもしれないがな」
「そういえば金守も俺の名前聞くまでわからなかったし…」
「まあそんなもんじゃ、お主も中々にかわいい顔をしておるが嫁達には及ばずじゃろ?」
「まあそうですね、ウチの嫁達は飛び切りの美人ですね」
「いうのうwwまあそれは一旦おいていこう」
「それで、俺が重要って話でしたね」
「端的に言えばダンジョンという閉鎖空間内で何十発もする高価なミサイルを使わず、それでいてその素材も綺麗なまま確保できる、これはとても経済に重大な影響を及ぼすのじゃよ」
植野さんから聞いた話と大体被る……植野さん何者なんだろう……
「それはわかりました、でもダンジョンじゃモンスターは討伐されたら消えますよね?」
「それも数日前までの話じゃよ」
「え?」
「お主が綴の娘に伝えておったじゃないか」
「あれ?綴さん知ってるんですか?」
「そりゃ綴家もそれなりの家系だからな、巴と同じ学校を卒業しておるんじゃあの娘っ子」
案外お嬢様だったんだ…庶民的だと思ったんだけどな…
「まあ風変わりな家でな、家も普通の小さい戸建てで資産は比較的に潤沢なのだが欲が無く堅実な会社運営での、それもあって一般人の様な暮らしぶりだがな」
「そうだったんですね」
「まあ、お主の報告での情報が整合性取れたのも各国で情報が上がってきたからじゃけどな」
「そうなんですか…」
「まあそれもあって、お主の重要性が上がってるんじゃ、下手をすれば経済的損失とも言われておる」
「そこまでですか…」
「現状ダンジョン内で得られる資産は唯一無二。現時点でアメリカ・中国・ロシアの様な大きな国が1回の攻略に数億円かけて動いている状況じゃよ」
「そ、そんなにかかってるんですか…」
「まあ現状日本はダンジョンの管理だけしか出来ておらんから他国に資産を輸出出来るような状況でないからな、それがどうだ?もし優秀な資材を高い価値で確保できる、理想の状態じゃないか」
「そうですね、でもなんでそれが巴ちゃんとの結婚に至るんですか?」
「まあそれは……巴が結婚するならお主が良いと言うから……」
「えぇ…でも巴ちゃんってそんなに男性との知り合い居ないからですよね、それでもいいんですか?」
「まあ、正直お主が結婚してくれるなら方厳が所属している与党の支持率も上昇するのでな」
「そんな事あるんですか?」
「現状お主をよその国に取られるならば支持率はガタ落ちじゃろうな、ほれ見てみぃ」
そう言って差し出してきたのはお昼にやってるワイドショーの一部分だ。
◇◆◇◆
『そうですね~彼の実力は世界中で知らされてるでしょうし彼の事はヘッドハンティングされてもおかしくないですよ』
『え~そうなんですか?』
『えぇ、こちらのフリップに現在オークションでついたダンジョン資産の金額がまとめてあります』
そこにはゴブリンの剝製が1万ドルだったり。
ミノタウロスの角が100万ドルついたりしている。
オーガの剥製なんて5000万ドルの値がついている。
『いや~すごいですねぇ!本当に夢がありますね!』
『彼が綺麗な状態で倒せたりしたらとんでもない金額になりますね』
『では、この後はダンジョン評論家の方にお話を聞いてみましょう』
◇◆◇◆
「と、まあお主の事はこうして各所が注目しているのだよ」
「うへぇ…」
「それでここからは取引になるがのう」
「取引ですか?」
「そうじゃ、現状我が国の法律や憲法は重婚を禁止しているのだが、それを今の与党は改変しようと思っているのだよ」
「それは願ったり叶ったりなんですがそれじゃあ反発が多くなりませんか?」
「それはそうなのだがね…今の憲法は戦後の平和になった世の中でのことなんじゃよ、だがその状況が変わってしまった」
「つまりダンジョンが生まれたからですか?」
「そうじゃの…ダンジョンから出た最弱ともいえるゴブリンに一般の戦闘訓練すらしたこと無い一般人はなすすべなく殺されてる、方厳に取り寄せてもららった資料だが、ほれ読んでみい」
そう言われ厳徳さんより資料が渡される
---------------------------------
あとがき
作者です。
10万9千PV超えました!もうすぐ11万!
久々に日間1700PV超えましたよ!
本日も読んでいただきありがとうございます!
♡もブクマも!ありがとう!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます