第3章【英雄と愚者】
プロローグ∶異世界の危機
少し先の未来の事。
ここはダンジョン近郊の城塞都市、現在我が国は危機に瀕していた。
未曾有のモンスタに国内は蹂躙されている、ここはその戦線の指令室、ひっきりなしに伝令が入る「報告します、第一師団半壊!」「報告します、第二師団3割やられました!」「第三・第四師団は第一・第二に交代で防衛に仕えます」「第一は第二及び予備兵で師団の再編成を」
飛び込んでくる伝令に私は頭を抱える。
「現在の我が国の避難率は?」
「国境沿いの住民は国境を越えた先の国へ避難は完了しています、各国受け入れがスムーズなので助かっております」
「伝令!各国から精鋭軍の到着確認しました!」
「良かった…これでまだ戦える…」
異形のモンスターが地に溢れそれに呼応するように大きなモンスターも現れ早1カ月、我が国の兵士も限界が来ていた、故に各国からの戦力支援は非常にありがたい。
「本日到着した兵士諸君には休養を、次の侵攻で参加してもらえるよう要請を」
「かしこまりました」
そう言って伝令の兵士は出ていく、私は気が抜けたように椅子に腰かける。
「神はここで我々に滅べと言っているのだろうか…」
天幕の天井を見上げ溜息を吐く。
◇◆◇◆
それから二日後こちらが反撃の用意が整った。
再編成そして他国の精鋭部隊を加えた第一・第二師団・その後詰めの第三師団の前に立ち、拡声魔法で声を上げる。
「諸君!先ずは謝らせてほしい!、ここまで押し込まれてしまった我々の不甲斐なさを!そして他国の精鋭達よ!この世界の危機ともいえるこの状況に馳せ参じてくれた心の優しさを!かつての勇者ユウキ殿は言った、他人の為に立ちあがれる者は皆等しく『勇者』であると!勇者達よ!この国を!この世界を頼んだ!」
「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおお」」」」」
「全軍!侵攻開始!!」
その号令と共に数万の軍が動き出す、目標はダンジョン近郊の村々の奪還及び最前線への橋頭保の設立だ。
「今回の侵攻でどこまで領土が取り返せるか…」
「なんだ、シルヴェーラお前らしくも無い」
「おぉ!魔王殿!」
「よお!やばいって言ってるから救援に来たぞ!」
「獣王殿も!」
「ユウキ様が守った世界ですからね、力を合わせるのは当然です」
「神樹の主も!」
「私はもう主ではないよ、ユフィに譲ったさ」
「なんだ、
「いや、すでに来ている」
そう言って私は軍の先頭を指さす、竜の国の王は最前線でその槍を奮っている。
「んな!アイツずりーぞ!俺も!」
「お待ちくだされご主人!」
「なんだジーヴ?俺の道を塞ぐのか?」
「いえ、先ずはどこに配置するか等、人の王に聞かなければいけません」
「おう!そうだったな!んでシルヴェーラ俺はどこにいけばいい?」
「よろしいのですか?」
「おう!後釜はうちの子供達に譲ってきた!好きに使え!」
「そうしたら第三師団を鼓舞してくれ、新兵が比較的多くてな、戦場まではまだかかるので戦場に着いたらジーヴ殿に伝えた通りに暴れてくれ」
「おう!じゃあ先に行くぞ!ジーヴはシルヴェーラの話を聞いてこい!」
そう言って獣王は飛び出して行った。
「ではシルヴェーラ我は天幕へ戻る」
「私も戻るよ。あ、そうそうその内、君にとって最高の情報が入るよ」
「それは、一体?」
「まあ、今は朗報の到着を待とうではないかw」
そう言って神樹の主は笑いながら天幕へ戻って行った。
◇◆◇◆
侵攻作戦開始から1週間が経った、いくつもの村や街を奪還し未知のモンスターの封じ込めには成功していた。
ただ、成功しているだけなのだ。
ダンジョンからはモンスターは溢れ巨大なモンスターは未だに沈黙を保っている。
真龍や獣王が仕掛けたが返り討ちに遭い今は休養中だ。
数日後再度各国から救援部隊や物資が届く侵攻作戦は次が最後だ、討伐できないなら巨大城塞などの建設を立て封じ込めるしかない。少なくとも失敗しても我が国からの国民の避難は終わったと連絡があった。
「神よ…この状況を救う術を…」
「王よ!、ただ今!王城より連絡が!」
「どうした?、妻やエアリスの身に何か?」
「違います!勇者が!勇者ユウキ様がお戻りになられました!」
「なん…だと…」
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あとがき
作者です。
そう!4章は異世界に片足突っ込みます。
3章はそこに至る迄の土壌作りとざっまあああああ迄の下準備です。
今日の夜に間に合えば異世界周りの設定とか公開します。
無理なら明日の朝に更新ですw(メモに書き散らし過ぎて攫い直しなので…)
9万6千PVを超えました!
♡もありがとうございます!
ブクマの新規登録ありがとうございます!
今月もありがとうございました。
月間PVも8万2千目安まで行けましたし、一時期は日間のPV数も5000間際まで行きました。
ランキングも二桁迄上がれたので満足っちゃ満足です。
まあそろそろこの作品のテンポにも飽きてくると思いますのでここからはPV数も減ると思います。(作者のメンタルもガリガリ減ってますが)
クソザコメンタルなんで許してください…
今後もこんな感じですが生温かい目で見守って下さい。
そろそろTwitter(死語)アカウント作るかな…
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