第33話:映画のラストシーンみたいですよね!

【お知らせ】

※今日は今回の話と幕間の公開をします、幕間は19時に公開です。

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目覚めると、何か知らぬ間にとんでもない事になっていた。


【ハーメルンの笛吹男】はなんか触手がめっちゃ増え、やたら暴れまわってるし、耀はめっちゃ幻想的になってやばい程の魔法攻撃をバカスカ打ち込んでるし。


更に冬華が的確に高威力の攻撃で削ってるし。


【ハーメルンの笛吹男】はそれを受けても、それを超える速度で回復してるし。


春華は俺を守ってくれてる様で飛んでくる触手を片っ端から目に見えない速度で切り落としてるし。


それから次第に耀の攻撃が苛烈さを増していき【ハーメルンの笛吹男】は防御主体になってくる、とゆうかあの魔法攻撃ワープしてね?知らん…何それ…怖っ。


そんな耀を見ていると起き上がった俺に春華が気が付いた。


「あっ優希さん!」


春華に飛びつかれながら状況を確認する。


「えっと「スーハー」春華、一体どうゆう「スーハー」状況?」


そう問いかけると春華は顔を押し付けながら答えだした。


「ズズっ、ふごふご、ふごふごふごふご、ズズッ、ふごごふごふご(耀さんが、突然あの姿になって空を飛んだり、凄い攻撃を撃ってるんです)」


「うん、春華さんいったん離れようか、解読できないてててて!」


顔を埋められながらベアハッグされた、身体強化入ってるので骨が軋む!


「流石に折れそうなのでやめて下さい!死んじゃう!」


必死にタップしてるとやっと緩めてくれた。


顔を上げた春華は目を真っ赤にして潤んだ目をしていた。


「心配かけたな…ゴメン」


「後でご褒美下さいね!」潤んだ目で上目遣いをされる。


「うっ、かしこまりました…」


「気をとり直して…さっきのは、耀さんが、突然あの姿になって空を飛んだり、凄い攻撃を撃ってるんですって言ったんです」


「うむ、やはり解読不可能だったな…」


「そこは愛の力でどうにかしてください!」


「春華さんちょっといつもとキャラ違いません?」


「人に心配かけといてそれですか?」


(あのですね、背後に修羅が見えるんですよ…)


「とりあえず、その言い訳させ……お説教は後で受けますので…今は冬華と合流しませんか?」


「お説教?違いますよね?お話ですよね?」


「ハイ……」


今日の新発見\テッテレー/、春華は怒らせちゃいけない。


それから春華に連れられ冬華の元へ行く。


「冬華!それとおにーちゃん!!」


今度は冬華に抱き付かれる、デジャヴかな?


「まったく!スーハー、私も!スーハー、春華も!スーハー、心配したんだよ!スゥゥゥゥゥハーーーーーーー」


俺の匂い嗅ぎ過ぎだろ小鳥遊姉妹春華に冬華しかも嗅ぎ方独特だな冬華は…減るもんじゃないし、お怒りが収まるなら安いものだ。


「とりあえず、そのままでいいから聞いてくれ二人共」


「「はい」」


「今耀が押してるように思えるんだけど相手がこのままとは思えない、どっかで綻びが出るはず…二人には耀のフォローをして欲しいんだ」


「「了解です!」」


両手で二人の頭を撫でながら続ける。


「春華は耀に来る攻撃のカウンターをお願い」


「任せて下さい!」


「冬華は相手の核を覆ってる外殻を破壊して」


「ふっ、アレを倒してしまっても構わんのだろう?」


アーチャーかよ…いや、冬華は弓兵アーチャーだったわ。


「なんかこの感じ、ヒーロー映画のラストシーンみたいですよね!」


「あっ、私も思った!」


「そう言われるとそうだね、よし!じゃあお姫様ヒロインを救いに行きますか!」


「「おーっ!」」


その数分後、予測した通りに耀は限界を迎える最大級の攻撃を放った後、肩で息をしながら膝を付く。


【ハーメルンの笛吹男】はその隙を見逃さず致命の一刺しを仕掛ける。


「ひかりいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」


腹から声を出し駆ける、先に走り出した春華によって耀と俺の間の土煙が晴れる、倒れそうな耀を抱き留める。


「あぁ…優希、よかったぁ…」


そのまま耀は魔力切れで気絶する、ゆっくり横に寝かして構えをする。


目を瞑り鷲司さんに何十回と打ち込まれた1撃を想い描く、身体強化を最大限に掛け理想へと近づけるそして精神統一をして魔力を高め風魔法を纏わせる、後は冬華の1撃を待つだけだ。


(距離は30mくらいこの距離なら外さない)


そして風切り音と共に凄まじい衝撃が翔け抜ける、轟音と共に【ハーメルンの笛吹男】の核が露出する。


「小鳥遊流刀剣抜刀術改——風切かざきり


ヒュッと小さく風の音が鳴り周囲にはふっと風が流れた、その音と同時に【ハーメルンの笛吹男】の核が綺麗に真っ二つに割れた。


そして音も無く塵と化した、そうして沢山の人の命を奪った最凶のモンスター【ハーメルンの笛吹男】は討伐されたのであった。


この事件はダンジョン発生史上最悪の犠牲者を出し日本だけでは無く各国のニュース、世界中のSNSや掲示板を騒がせる事となった。


史上初の魔法使いであり黒銀の―天姫―『水城 耀』

攻守において絶対的な堅さを見せた―揺篭―『小鳥遊 春華』

万物を撃ち抜き砕く―天穹― 『小鳥遊 冬華』

そして回復魔法を使い不可視の斬撃を放つ―神閃—『上凪 優希』


そう盛り上がったネット民により渾名が付けられ、数日で世界中に拡散されるのであった。



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あとがき



作者です。

9万PV超えました!日々感謝!

♡も1900超え!!ありがとうございます!

新しく☆くれた方感謝!

フォロー900超え!感謝!!


どうも、2章で主人公達大分チート化してきました!

次回三章は世界に存在がバレてしまった主人公達、果たしてハーレムメンバーは増えるのか!作者はキャラの管理ができるのか!現在想定で9人居ます!増やし過ぎた!

3章の予定は学園編とざまあ迄の伏線を敷いて行く流れとなります。


ここで設定小話

主人公の『小鳥遊流』の技は全部鷲司さんとの試合でコピーしたもの、主人公は異世界でも聖騎士の戦い方をコピーしてました、足捌きとか踏み込みとかは厳密に違うけどそこは身体強化でゴリ押ししてます。


今回のボスのハーメルンな笛吹男は見た目のモチーフがサンホラの仮面の男です、

作中の本質はハリポタやケルト神話に出てくる家に住む妖精の『ボガート』です、こちらの世界に渡りダンジョンと合わさり変質した姿、様々な物語から自身を形成してハリポタの真似妖精としての要素にハーメルンの笛吹男を取り入れた形です、その様相や子供を攫う点で人間が『ハーメルンな笛吹男』という名を与えてしまい狂暴化(ボガートが名を得ると、理不尽で説得することのできない、手に負えない破壊的なものになる。Wikipedia参照)なので攫うだけだった子供達を葬列として13人の子供が犠牲として更に狂暴化した形です。


耀覚醒状態の設定置いときます。

耀<覚醒状態>

・魔力を一切外に漏らさない、完璧なコントロール状態

・無詠唱で主人公の詠唱以上の火力

・髪色が黒銀色、光の反射で髪の内側に虹色が交じる

・瞳がオッドアイ

・オリジナル魔法「虹の天球儀」

火水風土雷氷光闇の魔力球を相手にぶつける、空間魔法で回避不可、当たった箇所がその属性の攻撃ダメージになる。

ブチ切れ状態で初めて使える様になったチート技

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