第21話:耀初めての探索③ ※残酷描写有り

【ダンジョン2階層】

先程ゴブリンへ新魔法を披露した耀はご機嫌な様子だった。


「ねねっ!見た見た?私の新魔法」


「みました…驚きました…」


流石に魔法使って3日目で、オリジナル魔法を使う考えと魔力量に脱帽だよ…


「おーい耀、確認したいんだがさっきの魔法でどのくらい魔力使った?とゆうか何回使えそう?」


「そんな魔力使った感覚無いから後30発くらい?量を倍にしたら10発位になるけど」


「まじか…すげえな…」


「見た目以上に意外と魔力使わないのよ」


「天才かよ…」


そんな魔法の効率化を高くしたり、新しい魔法を作るなんてあのロリ爆乳エルフ賢者くらいだぞ…


「兎に角、このまま進もうか、連携の練習もしよう」


「攻撃は任せて!」


◇◆◇◆

【ダンジョン3階層】

それから2階層の敵で俺が春華の様に前衛で攻撃を防ぎつつ、後衛の耀がモンスターを倒す連携の練習をしたり、後衛の冬華を想定した後衛の連携や、耀が魔法を嬉々としてぶっ放してる所を見ていた。


そうして最終階層となる3階層へと到達した。


「さて、3階層に到達したね、ここが最終階層だし少し休憩しようか、耀レジャーシート出すよ」


耀に背負っててもらった鞄からレジャーシートと軽食を出す。


「何だか早いね、最初は生き物殺すのアレだったけど。魔法って楽しいね」


「まあ色々説明したけど覚えてて欲しいのは魔法は楽しいって事だしね、これは師匠の受け売り」


「お師匠さん?」


「うん、異世界で魔法を教えてくれた師匠、かなりのお歳だったんだ」


「じゃあそのお師匠さんは亡くなったの?」


「いや元気に娼館巡りしてる」


「え゛」


「いや俺は行かなかったよ!?拘束されて連れてかれそうになったけど、うちのパーティメンバーがブチ切れてね…あれは凄惨だった…」


なんせ街の半分が半壊したんだ、ほんと怖かった…


「女癖の悪さが本当にマイナスだったけど、いろんな魔法は知ってたし本当にいい人だったよ…ドスケベだったけど」


「あはは…」


「さて、準備できたし食べようか」


布良さんと姫華さんが作ってくれた少し多めのサンドイッチを取り出す。


「耀、こっちこっち、手洗うから…『ウォーター』」


「ほんと便利よね魔法って」


「じゃあ、はいサンドイッチ」


「ありがとー♪」


それから二人で駄弁りながらサンドイッチを食べきる。


その後布良さんが持たせてくれた水筒から食後の紅茶を注ぐ。


「熱いな…『アイスウインド』」


空間に氷魔法と風魔法で簡易の冷却装置を作り紅茶に冷気を当てる、うん冷えてきた。


「耀はどうする?紅茶冷ます?」


「いや、私は良いかなーそれよりそれ…」


「あぁ…異世界でめっちゃ暑い日にエアコン出来ないかなーって師匠と試行錯誤して作った」


「私の事驚いてるけど大概よね…」


「そうだ、耀あとどのくらい魔法使えそう?」


「そうね…大技なら7回、弱いのだったら20回位」


「まだそれだけ行けるの?」


「うん」


「そうか…じゃあボス部屋に挑戦する?」


「えっ?良いの?」


「正直ここまで耀が上達してるとは思わなかったし、やりたいならサポートはするよ?」


「うん…やる、やってみるわ」


顔を上げた耀の目にはやってやるぞという強い意志が宿っている様に感じる。


「わかった、じゃあ道中の戦闘は任せて、耀は温存しておいて」


「でも…今回は私の特訓な訳だし…」


「そうなんだけど、正直このダンジョンで耀が学べることはほぼ無いと思う」


「それって…どうゆうこと?」


「まあ、耀が強すぎるから正直ここの難易度は作業になりやすいって感じだね」


そう言いながら俺は剣を担ぎ直す。


「ボスも複数のスケルトンとコボルト達だから耀の魔法を上手く使えば一人で倒せるよ」


「コボルトかーやっぱり苦手だなー」


「そうは言うけど結構簡単に倒せてたじゃん」


「ごり押しだったけどね。ねえ優希、何か上手いやり方無い?」


「顔か首と同時に核を狙うのはどう?」


「首…首かぁ…」


「耀の技術なら楽勝でしょ?」


「そうなんだけど…」


「だけど?」


「派手さが足りない」


俺はズッこけた、いや派手さって…


「耀さん…それは必要かい?」


「必要だよ!ロマンだよ!本当ならド派手な技で倒したいんだもん!」


「派手さかぁ…派手さ…ストーンバレットの形と材質を変えてみるとか?」


「形と…材質?石以外に出来るの?」


「そう、一応土属性は金属とかも扱えるからね、使用魔力量は多いけど」


「へえー、でも魔力量が多いのかぁー」


「全部金属で作ると大変だから2~3mmだけ纏わせて当たる瞬間の火力を上げる位にしか使えないけど」


「うーん…練習無しじゃ難しいよね?」


「まあね、覆いすぎると魔力ごっそり持ってかれるし、魔力ケチって薄すぎてもすぐ壊れるし、難しいよ」


「うーん…今回はあきらめるよ…」


「帰ったら他の属性も練習しようか」


「そうね、優希任せた!」


「よっしゃ任された!それじゃあ出発しようか!」




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あとがき



作者です。


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最近は日間も4000を超える様になりました!

☆もらいました!うれしいです!200見えてきた!

♡もありがとうございます!

新しくブクマしてくれた方ありがとうございます!




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日間86位

月間139位

結構上がりました!感謝です!









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