第8話:お風呂ですよ!お風呂!②

耀の褒めるのに後回しにしていた冬華が抱きついてくる。小さいながらもしっかりある膨らみに意識を奪われそうになるが理性が頑張ってくれる。


「ちょ、冬華離れて!」


「えーおにーちゃんどうしたの~?」


ぐいぐいと胸を押し付けてくる。


ふにふにと形が変わる特有の柔らかさが、精神にスリップダメージを与えてくる。


「冬華サン…イッタン、離レテクダサイ」理性が削れ過ぎて片言になる


「え~」


「ジャア、トウカヲホメナイデ、ハルカダケ、ホメルヨ」


というと、自分は後だと思ったのか春華が「ふぇ!?」と驚いている。


「それは駄目!褒められるのは春華が先なのは全然良いけど、私も褒めて!」と反論をしてくる、それに対して又も「ふぇ!?」と驚く春華。


なんとか冬華は離れてくれたので危機的状況は去った。


そうして春華の水着姿をまじまじと見る。


大き目のフリルが可愛らしくあしらわれていてそれでいて腕の部分にもフリルがある、それでいてビキニデザインだが可愛らしくまとまっている、冬華髪色の瑠璃色が普段の春華とは違っているが落ち着いた雰囲気になっている。


「春華、その…全体的にフリルが春華の雰囲気に合ってるし、冬華の色が落ち着いた感じを出してる、髪色も相まって凄く可愛いよ、髪も珍しいポニーテールなのも可愛さアップしてるね」


「おにーちゃんつまりは?」と冬華が聞いてくる。


「うん、めちゃくちゃ可愛い」


そう言うと春華は顔を真っ赤にしてぶくぶくと鼻くらいまで沈んでしまう。


「じゃあ次は冬華の番!どうどう?」


首元から胸にかけて布で覆うタイプの水着で首まわりがレースで覆われている。下は元気な冬華とは違う普通のビキニタイプで健康的なエロさがある正直ショートパンツとか履かないとすごく目に毒である。


「うん、元気な冬華によく似合ってるねレースで大人っぽさも凄く出てる、髪もツインテールにしてて水着とのギャップで凄く可愛いよ」


そう冬華の頭を撫でながら言うと段々と顔を赤くして春華と同じ様に鼻辺りまでお湯に浸かりぶくぶくしてる、双子だなぁ…


そしてとりあえず体よく体を洗うという発言から逃げる為、肩まで浸かる…


「いやぁ…いいなぁこの風呂…本当に疲れが染み出してゆく…」


「そう言えば春華、なんで個人の家なのにこんな銭湯みたいなお風呂あるんだ?」


お金持ちの家ならあるだろうけど、一応疑問に思ったので聞いてみる。


「それはですね、私達のお父さんが小鳥遊流の師範なので、他の流派の方や賓客の方が来られるので交流の場だったり、そういった方に使ってもらうから、という事ですね」


「はぁ…凄い家なんだね春華ちゃんと冬華ちゃんの家って」


目を丸くしながら耀がそう答える。


「はい!でもお隣の巴ちゃんのお家のが凄いですよ!」


興奮気味になりながら春華ちゃんが答える。


「そうそう、良く漫画とかで見るライオンの口からお湯が出るあれがあるんだよ!」


同じく興奮気味になった冬華ちゃんが身を乗り出して答える。


「それにお庭もすごい日本庭園があって枯山水があるんですよ!」


枯山水ってあの京都にある奴か…修学旅行で見たくらいだ。


「凄いな…家にあるのか…そう言えば巴ちゃんの家って何の仕事してるんだ?」


「代議士さんですよ、国政政党の幹部役員ですね」


「え゛…代議士って国会議員じゃん…そんな凄い家の子なのか巴ちゃん、プリンとかお菓子作りが趣味だって言ってたし、お見合いするって言ってたから、良いところのお嬢様だとは思ってたけど、予想以上だった」


「そうなんですよ、私達と幼馴染で同じ門下生なので私達も忘れちゃうんですけどお嬢様なんですよ巴ちゃん」


「でも、それじゃあ何で探索者なんかに?」ふと疑問に思った事を呟くと冬華が生き生きと答える。


「それはね、巴ちゃんが【白拍子】っていう希少なジョブだったからなんだ!私達も希少ジョブだったから一緒に探索者なろうって決めたんだけどね」


「へえーって二人もなの?」


「そうだよー私達は【武術家】っていうジョブなんだって世界でもそれなりに数は居るけどかなり珍しいんだって」


「凄いんだな…二人は…」


そんな話をしていたら冬華が唐突に立ち上がると「じゃあおにーちゃんの背中流しタイムだ~」と言い放つ、やはり忘れてはいてくれなかったようだ…


体に魔力を込め身体強化を発動して湯船を脱出する、浴場への扉に手をかけたところで後ろから抱きつかれた……え?抱きつかれた!?


振り返ると冬華がニシシと笑っていた。


「冬華、いったん離れてくれ」「やだ、逃げるじゃん」「逃げない逃げない」「やーだ」「わかった」


一呼吸入れて冬華へ聞く。


「冬華は今の動き、身体強化使えるの?」


少し冬華は思案すると答える。


「体洗わせてくれるなら答えるよ♪」


「背中じゃないのか…って嫌だと言ったら?」


「このまま、体を押し付けるよ♪春華と耀おねーちゃんも追加させる♪」


あっ…はい逃げ道無いのですね…しかも速さだけなら冬華のが上だ、無理がある!


「降参、要求を呑むよ…」


そのまま内湯のある浴場へ連れて行かれる、背中に抱きついたままの冬華が「耀おねーちゃん、春華、優希おにーちゃんいいって~」と二人を呼ぶ。


腹を括るか…持ってくれよ!俺の理性!!









理性:駄目です>_(:3」∠)_




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あとがき


作者です。12000PV超えました!日間PVも1698という1700の大台が見えました!!

フォローも200超えました感謝!!

☆も♡ありがとうございます!感謝です!

ランキング149位!!150位の壁超えました!

次は目指せ100位の壁です!


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