第1話 産声
私は平成初期に生を受けた。
もちろん赤ちゃんの頃のことなんか覚えているはずがない。
個人的に覚えている方がむしろ珍しいと思う。
とにかく生まれた。
幼少期のことで覚えていることは数少ないし、残っている記録もない。
だからせめて覚えている内容を書いていこうと思う。
私の両親は二十歳で私を産んだ。
晩婚化が進んでいた中でこの年齢で私を産んだのだから周りの家族と比べたらだいぶ若くして子供を授かった。
いわゆる出来ちゃった結婚。授かり婚というやつ。
この当時の両親はどんな気持ちで私を産んだのかはわからないが、この話はあくまで私の主観での話しか出来ない。
もちろん両親は若くして産んだのだから私にはわからない苦労をしているとは大人になっては少しわかるが、私はこの両親が嫌いである。
私にとってこの二人は毒親としか思えなかったから。
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