受験生の君へ

兄からの手紙

拝啓

「よう元気にしてるか？おう、俺だよ久しぶりだな。

　お前が勉強のことについて悩んでるって言うから手紙を書いてみた。

　こうやって手紙を身内のお前に書くのはちょっと小っ恥ずかしいけど、新鮮で面白そう　だったからやってみようと思う

　なに？　そんなの直接伝えればいい　だって？

　でもな、手紙とかでしか伝えられないことってあるんだよ。

　さて、前置きはこんくらいにして本題にはいろうか。

　今から大事な話を3つする

　真面目な話だからな　ちゃんと聞いてくれよ

お前はもう将来の夢って決まってるか？　

もう高校三年生だからな、決まってるとは思うが。

決まってないのなら、絶対に決めておけ。小さな目標でもいい。

その目標や夢に向かって、大学受験をするのと、何も決めずにただ作業のように勉強するのとでは、大きな差がつくだろう。

しかも、目標とか夢があれば、

大学へ入ってからもその夢に向かって勉強したり、

小さな目標からだんだん大きな目標になってそれが夢になっているかもしれない

俺が言いたいことは、何をするときにでも言えることだが、「目標を立てる」ということだ

これが1つ目に言いたかったことだ。

2つ目は、趣味を持つことだな。

やっぱり人間気を詰めすぎると、心の余裕がなくなったりで、勉強に集中出来なかったり、今やっていることに本気で打ち込めなくなるんだよ。これは体験談だ

俺も、勉強しないと…勉強しないと…と思ってばかりいて、がむしゃらに勉強をしていたが、何も身についた気がしなかったんだ。

どうすればいいんだ…と思い悩んでいたら、ふと、「気分転換に好きだった本を読んでみよう。」と思ってな。

そう思って、読んでいたら懐かしい記憶とともに、頭がリフレッシュされる感じがしてすごく効果があった。何か行き詰まった時にはぜひ試してみてほしい。でも、気分転換だと言ってサボったらダメだぞ。

3つ目は、今ある青春！学校生活をめいいっぱい楽しむことだ！

文化祭、体育祭、球技大会 … たくさんあるよな。

そういう学校行事はこれから先することは無くなるだろう。

だからこそ、後悔しないように全力で楽しむんだ！これ以上言うことはないだろう。

自分で決めたことは後悔せず、全部前向きに捉えて進んでいけ！全力で今を楽しむんだ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　敬具

令和5年4月1日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　親愛なる弟へ