これはリアルな恋物語
@sasakisyo
第1話 リアルな幸せな恋の結末を教えてください
一話 リアルの幸せな恋の結末を教えてください 。
これは、中3の秋だった。約半年前、俺はずっと好きだった同級生に告白をした。
放課後。 学校の屋上で彼女を呼び出す。肌寒い秋風が、 高鳴る鼓動を落ち着かせた。夕日 が落ちかかった頃、
ぎーー。
鉄の扉を重そうに開く音が聞こえた。
「白月 七瀬、 さん、、」
彼女の容姿はラノベのヒロインのように、黒く艶のある長いストレートヘアで健康的な体つきで背も少し高い。 二重だが目は普通より少し細い。 何より陽気に満ち溢れたオーラから出 される笑顔はクラスの男子から聖女だの女神だのと噂される程に目立っていた。
綺麗な髪がサラサラと輝き、いつもの笑顔をこちらに向けられた。
「急に敬語? 風が気持ち良いね。 礼愛君。」
「ごめんなこんなとこに呼び出して」
「ううん。それで、話って何?」
全て悟ったような、冷たいというか、顔に生気が宿ってないが笑顔は崩さなかった。
初めて俺に見せた表情だった。 そこで俺は確信する。だめだ、振られる。 でもここで引き下がる訳にはいかない。
「七瀬。 好きだ。 君の隣にいさせてくれ!」
結果はもちろんNO。仲が良かった。クラスでもよく話していた。 でも、なんで...
「なんでだああああ!」
「どうしたの急に叫んで。 なんかあった? 礼愛君は僕がよしよししてあげよ〜」
「やーめーろ! 半崎!」
「痛ったあ、」
ゴンっと鈍い音を頭に直撃させてやったが、 またこっちを向いて話しかけてきた。 こいつは半崎 守。 中1からの同級生だ。 弟持ちの世話焼きで、か、かわいい。 赤 色のショートヘアで目もクリクリで初め会ったときは女の子と間違った。
今は春休みで守の家に遊びに来ていた
「佐々木礼愛。 君の悩み 僕が聞いてあげるよ」
.....................
「え~!、 まだ引きずってんのー!?」
半年経ったのにまだ引きずってる事実に驚嘆の声を上げた。
「いいだろ別に、 だって行けたと思ったから。しかも高校同じだし。」
ふとした時、七瀬に俺が告白した記憶が蘇ってきた。
七瀬が見せてくれた笑顔に何回俺は救われたのだろうか。 いつか隣で歌ってくれた歌は心踊 ろされた。 いつの間にか好きになってた。 友達じゃなく、一人の女の子として! くっ、こんな事口が裂けても本人には言えねぇけど…...
七瀬の反応は少し戸惑った表情はあったが、目を俺に向け、
「礼愛君のことは嫌いじゃないけど好きでもないですごめんなさい。」
こう告げて七瀬は去っていった
「嫌いじゃないけど好きじゃない?」
なんだよそれ。 意味分かんないだろ。
守と礼愛はお同じ高校に通うことになっている。そして七瀬も。
希望と不安に満ちた高校生活が始まろうとしている。
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