第5章183話:トレーニング

おしらせ:

音波無効のアクセサリー、電気無効化アクセサリーについて

"アクセサリー"という表記では、どの部位の装飾品なのか不明なので、


音波無効のネックレス、電気無効化ブレスレット


……という名称に変更いたしました。(2023/10/16時点)

――――――――――――――――――――――――



翌日。


朝。


晴れ。


森の手前の草原。


川沿いにキャンピングカーを駐車している。


朝食を食べて、しばらくしてから、私は筋トレをおこなうことにした。


まずキャンピングカー内で、スポーツウェアであるランパン、ランシャツに着替える。


次に外に出て、アイテムバッグから、マット、懸垂台、インクラインベンチを用意する。


すべて錬金魔法で錬成したものである。


ちなみに、横ではアリスティが一人で格闘訓練をしていた。


虚空にパンチやキックを放ちながら、型を確認している。


「ふう……」


私は筋トレを開始する。


異世界のトレーニングは、身体強化魔法を使う場合と、使わない場合がある。




―――身体強化魔法を使って筋トレをする場合。


どれだけ鍛えても筋肉は肥大化せず、マッチョにならない状態で、強くなる。


アリスティが細身を維持しながら超パワーを持つのは、身体強化魔法アリでトレーニングを行っているからだ。


―――身体強化魔法を使わずに筋トレをする場合。


この場合は、前世の筋トレと同じだ。


有酸素運動ならば体力が身につき、無酸素運動ならばマッチョになる。





まず私は、身体強化魔法を使わず、生身で筋トレをする。


腕立て伏せx50


腹筋x100


背筋x100


バーベルスクワットx20


デッドリフトx20


ベンチプレスx10


懸垂x30


それから内転筋やふくらはぎの筋肉を鍛えるトレーニング。


加えてショルダープレス、ダンベルカールやハンマーカールなどなど。


ちなみにダンベルは7kg、バーベルは40kgを使う。


全てのトレーニングは3セットずつ行う。


―――――私の筋トレは、マッチョになるためのものではない。


筋肉は高負荷の無酸素運動でないとデカくならないので、上記の筋トレメニューごときではムキムキにはならない。


あくまで筋力維持のトレーニング。


運動不足にならないための有酸素運動。


筋肉は使わないと、毛細血管が減少して、血流が悪くなり、体力の低下につながる。


バイタリティ溢れる毎日を送るためには、ある程度の筋トレが必要なのである。


(まあ、毎日はやらないけどね)


週3回ほど。


1日30分~1時間程度の筋トレ&格闘訓練。


それで十分だ。


ちなみに、アリスティは毎日のように訓練している。


軍人たる実力の維持のためである。


「ふう……」


キリのいいところまで筋トレをして、私は深呼吸をした。


体温が上がって、身体が火照っている。


良い汗が流れる。


ああ、気持ちいい。


筋トレやエクササイズは、脳に良い酸素を送る。


清新で、爽やかな気分にしてくれる。


だから運動って、結構好きなんだよね。


身体動かすのも楽しいし。


よし、次は懸垂だ。


「あ、あの……」


懸垂をはじめた私に、ニナが話しかけてきた。

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