第4章171話:王城へ


翌朝。


晴れ。


起床する。


リビングにいく。


ちょうどニナさんが起きたところのようだ。


壁のスイッチを操作して、プルダウンベッドを天井へと戻していた。


「おはようございます、ニナさん」


「あ……おはようございます」


私は、朝の体操をするため、外に出ようとする。


ニナさんが呼び止めてきた。


「あの、エリーヌ様」


「はい?」


「私のことは、呼び捨てで構いません。ニナと呼んでください」


「そうですか? わかりました。では、これからはそう呼ばせてもらいますね」


「はい!」





朝食を済ませたのち、キャンピングカーを走らせる。


しばらく、まったり過ごす。


私はこのあいだに、お世話になった人へ贈るプレゼントをこしらえることにした。


数時間後。


王都に到着した。


「こ、こんなに早く王都に到着するなんて……」


と、ニナさん―――ニナが、驚愕していた。


「ニナには、私の用事が終わるまで、適当な場所でお待ちいただきましょう。ええと、どこがいいでしょうか」


悩むと、アリスティが提案してくる。


「それなら、王女殿下の屋敷がいいのではないですか?」


「ああ、それはいいですね」


私は同意する。


すると、ニナが困惑した。


「えっと……王女殿下の、お屋敷?」


「はい。私、この国の第一王女、シャーロット殿下のお屋敷で、宿泊させてもらってるんです」


「えええええええええええ!?」


ニナが仰天したような声を上げた。


「というわけで、まずは殿下の屋敷へ行きましょうか」


「は、はい……」


私が歩き出すと、ニナがついてくる。


その足で、私たちは、王女殿下の屋敷へと向かう。






ニナを屋敷へ預けてから、私は王城へと向かう。


行く途中で王女殿下とユレイラさんを見つけたので、一緒に城へ行くことになった。


王城に辿り着く。


謁見の間に通してもらう。


女王とヒューネ様、それから騎士と女官たちがいた。


拝礼や挨拶を済ませてから、私は、いよいよ旅に出る旨を伝えた。

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