第5話 早咲き桜が咲けば(1)

「ふぅ、ふぅ」、


「はぁ~」と。


 今日も息は荒いが元気に自転車のペダルを踏み、こぎ、回転させる私です。


 今日は何処へと冒険と言う名の自転車のドライブ。


 そう、サイクリングをして楽しもうか? と。


 私は思うの。


 もう直ぐ春休みの終焉……。


 中学校の入学式がある日が私へと迫りくるの。


 そう、今まで子供だった私が。


 大人になるための階段を昇る為の第一歩である。


 中学生になるための入学式が。


 徐々にだが迫りつつある。


 だからそれまでに私は。


 今まで小学校の学区内だった場所以外へと自身の力。


 そう、自身の両足を使用して歩く。


 自転車を使用して走ると言ったこと。


 小学校の校則違反になるようなことは。


 私はしたことはない。


 でも私は晴れて今年から中学生になる。


 だから今まで学区外……。


 小学生の間では。


 私にとっては見知らぬ土地だった隣の町達……。

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