己が為の雑記帳
ほらほら
幸せ
ありきたりな日常というか、ささやかな楽しみというか。
何て言う事はないのです。ただ近所のチェーン店のバーガーショップで一人、ぼーっと表の通りを見やるのが好きなんです。
まぁ、時には安居酒屋だったり、中華料理屋だったりするわけですが。
お店の内には様々な人がいます。
世間話に華を咲かすご婦人方に学校帰りの生徒諸君。
喧々諤々の競馬予想を行うジェントルマンに資格勉強に励む向上心に溢れる若者。
彼等を眺めて下世話な妄想を働かせるのも中々に楽しい物なのですが、敢えてそこで一切合切の思考を放棄するのです。物言わぬ岩のように。
耳目から届く喧騒を、雨樋を伝う滴のように感じて。
そうしたら不思議な事に心が沸き立つのです。
フワリフワリと心が浮き立ち、まるで顕微鏡からシャーレを覗き混んでいるかのように自分自身を俯瞰出来るのです。
自身の通ってきた道筋がコーヒーカップにグルグルと浮かび上がるっては消えゆくのです。
良い事も悪い事も、甘い事も苦い事も。
それを一杯のコーヒーと共に飲み下す時、私は一つ成長したような気になるのです。
そこに何か意味があるのか?
あるのかもしれませんし、ただの自己満足かもしれません。それを考えること事態、時間の無駄遣いなのかもしれません。
ただ一つ確かな事は、その時確かに私は満ち足りているという事です。
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