第14話 ダサイ腹黒と言われても
「で、君はその女に復讐したいんだね?」
「はい。でもお金が無くて……」
「大丈夫。1000円でも出来る方法は有るよ」
1,学校に行くと下痢になるのが1週間続く呪い。
2,毎日10分間ゴキブリになる呪い。
3,毎日なんかの角に足の指をぶつけてしまう呪い。
4, 授業中におならが5分間止まらない呪いこれは3日間
5,人に注意されると、笑いが止まらなくなる呪い。
「まあ、1000円だとこんなもんかな。でどうする?」
「自分がされたら結構嫌なことばかりですね……
じゃあ4の授業中のおならでお願いします」
「はいよじゃあ相手の名前と写真は有るかい?」
「これです」
「あいよ1000円ね。これでも気が晴れなきゃ
またおいで」
ここは【呪い屋(恨みはらせるかも)】である。
低料金で復讐したい相手にささやかな呪を掛けてあげる
復讐代行業店である。
本当に殺したいのなら【仕事人】か【仕置人】に大金払って
依頼すればいい。
お金の無い。人殺しを頼むほどでも無い。小さな復讐の代行人
なのである。
1件1000円の復讐でも商売になるだけの復讐したい
人たちが溢れているこの世界。
例えダサイ腹黒いと言われても
必要とする人たちがいる限り小生がこの商売をやめることは
無いだろう。
ただ一つ忠告する。あまりにも何度もここを利用していると
自分が呪われる方になってしまうことがあるのだぜ。
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