第9話 少女瞳の冒険①能力【近視】
私の名前は瞳。13歳。今日で生まれ育ったこの村を出て
王都に行きます。13歳になったら出て行かなければ
ならないのがこの村の掟なのです。
何故なら、13歳の時神様から授かる能力が私のは村の役に立たない
【近視】だったからです。村の皆に笑われました。
馬鹿にされました。村長さんの娘さんは【豊穣】でしたし
狩人さんの息子さんは【剛剣士】というとても強そうな能力
でした。
でも
ひとりでも生きていける様にと小さい頃から剣術と、手裏剣と
弓矢を教えてくれました。武器が無くても戦えるようにと体術も
鍛えてきました。
「これでお前は街に行っても冒険者として生きていけるだろう」
おじいちゃんは、育てた
持たせて
送り出してくれました。
王都へ続く道を走っていると馬車を襲っているオークが
居ました。
2匹でした。これなら私にも倒せる。
私は全速力で現場に駆け付けて
私に背を向けているオークの首めがけて跳躍して
刀を振るったら大猪よりも簡単に倒せました。
私に気が付いたもう1匹が棍棒を振り下ろそうとしていました。
その腕の動きがとっても遅くて易々と棍棒を避けるとその腕を
切り捨てました。返す刀でオークの頸動脈を切り裂きます。
オークは死にました。
『【近視】の派生能力の【動体視力】のレベルが2に
なりました。派生能力【思考読み】が解除されました』
突然頭の中に女の人の声が聞こえました。
しこうよみ?何のことでしょう?
オークの動きが遅く見えたのと何か関係が有るのでしょうか?
まったく訳の分からない能力です。
続く
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