うろおぼえ本棚
松田 夕記子
知りたい度一位 8冊目 中国古典×なろうテンプレストーリー小説集
作家の眉村卓がおすすめしていた本です。
「それは中国の古典で、幻想的で素晴らしい話なんだ」と。
連作短編の形式で、いくつもの短い話が入っています。
その翻訳者は「これは私が戦地に持っていった本です。
(つまり、かなりご高齢の方が訳した本だということです)
戦場の荒々しさのなかでも、この本のおかげで自分を見失わないですみました」
と言っていました。
で、実際に読んでみたところ……。
(起)なんかパッとしない青年がいる。
(承)美女がやってきてイチャイチャ。
(転)その美女は狐(蛇、その他いろいろな動物)でした。
(結)でもなんだかんだあって、みんなハッピー。
こんな話ばっか。
しかもエロ描写がけっこうある。
なろうテンプレストーリーどころの話じゃないです。
美女→エッチ→ハッピー。
この本を戦場に持っていって感動したんですか……。
それじゃあ、今もなろうハーレムを読んで心を慰めてる自衛隊員の方がいるかもしれないですね……。
で、途中でげんなりして読むのやめてしまったんですが、さあこのタイトルがわからない。
けっこうマイナーなんです。
「捜神記」とか、「聊斎志異」の有名どころではないです。
さらに、東洋文庫とか中国古典文学大系で読んだのではないです。
最寄りの図書館になくて、他館から取り寄せしたくらいなので、マイナーだと思います。
「剪灯新話」か?
いやそれなら図書館にあるし。
「秋燈叢話」か?
いや日本語で読んだし。
「閲微草堂筆記」なのか?
あー、中国古典はタイトルから内容が想像しにくい。
「やはりテンプレストーリーは強いなあ~」と思って、
もう一度読みたくなったのです。
ご存じの方がいれば、よろしくお願いします。
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