4冊目 元ネタが「七王妃物語」の絵本

どうしても思い出せない、幻の絵本です。


・1997年前後に図書室で読んだ。

・アラビアンナイトっぽい絵本。舞台はペルシアらしい。

・絵柄は、エロール・ル・カインふうの細密画。

・王さまが七人のお妃の宮殿を訪ねて、いろいろな話を聞く。

・お妃たちは、それぞれテーマカラーを持っている。

・黒色のお妃は「黒は、人を若く見せる……」と語る。



後に、私は「七王妃物語」イルアース・ビン・ユースフ・ニザーミー (東洋文庫)を読んで「そうか、あの絵本はこれが元ネタだったんだな」と思いました。


読みたくなって探したんですが……見つからない。



「バハラーム王と七人の王妃の物語」 大久保千尋 ではありません!

これは日本画っぽいタッチで、とても美麗なんですが、これじゃないんです。


絵柄は、エロール・ル・カインふうの細密画。

まさに「アラジンと魔法のランプ」みたいな感じの絵です。

だが、エロール・ル・カインにそんな絵本はない……。



さいしょに絵本を読んだとき、黒の王妃の【黒は、人を若く見せる……】というセリフを、とても意外に思ったのでした。

「むしろ老けてみえるんじゃ?」という感想を抱いたので。


「七王妃物語」のなかにこのセリフがあったので、元ネタであることは間違いないと思うんですよね。


果たして、そのような絵本は実在したのか?

謎が謎を呼ぶ、ペルシアを舞台とした神秘的な絵本です。

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