第12話 璃音愛莉改め愛姉
ふと見えた璃音さんの姿が眩しかったです!
ミニスカートに白いブラウスチックな肩出し服と、清楚な中に健康的な美脚と・・・男心をくすぐる。
ブラウスはさっき見たのと違う。
肩が出ている・・・
おおおお!お洒落だ。
「斗升君待った?」
「り、璃音さん、その格好はどうしたんですか?」
「斗升君!女の子が私服で現れたのにどうしたんですか?はないと思うぞ!お姉さんは悲しいぞぅ!」
「その、眩し過ぎて僕の語彙力じゃ固まりますって」
「君女の子慣れしてないもんね」
僕は思ってはいけない事を少し思った・・・璃音さんって女の子って歳なのだろうか?と。
勿論若くて綺麗で憧れるけど・・・
「あー!今女の子って歳なの?って思ったでしょ?」
す、鋭いが全力で否定しておこう。
「思っていないですって。確かに何歳か気にはなりますけど」
「私、2年目のギルド職員ですけれど、まだ19歳なんだからね!」
うおっおおお!ピチピチの19歳か!
「専属をするからもっと上かと思っていました。見た目とやる事が違うから、こんがらがっていました」
「ちゃんと若く見えたって事ね。まあそれならいいわ。さあお買い物に行きましょう!って店は任せて貰っても良いかしら?」
「あっはい。カーヴァントの装備品って何処で買えば良いか分からないのでお願いします」
先程レイラと背丈を比べる名目で制服姿を見ているので抜群のスタイルだと言うのは知っているけど、ミニスカート姿はとても似合っていた。
向かったのは璃音さんが通勤で使っているマイカーだ。
「失礼します!」
僕は助手席に座ったけど、良い香りがする。
流石若い女性の車だ。
母親を除き女性の車に乗った事はない。
それも若く綺麗な女性の助手席に座るので緊張する。
しかもポルシェ・・・
おかしい・・・19歳の女性が乗る車ではない。
「あのね斗升君。私マイカーにプライベートで男の人を乗せたのって初めてなんだからね。車を買った時に車屋さんに乗って貰い、試運転をしただけなの」
うおおおお!ひょっとしたら彼氏っはいないのかな?
「この車は高校の時にラビリンスにパーティーで入っている時に稼いだお金で買ったの」
「やっぱり探索者をしていたんですね?」
「うん。高校3年生の時にパーティーメンバーが探索中に死んじゃって、怖くなって引退したのだけれども適性があるからと今の仕事を紹介されたの。あっ!ゴメンね!しんみりした話になっちゃって」
璃音さんの過去を聞いてしまった。
「そう言えば僕の事はある程度知っているんですよね!?」
「斗升君、私は君の専属になったのよ。もう少し砕けた話し方が出来ないかしら?他人行儀過ぎるわよ。って君のお父さんの事なら知っているわ」
「度、努力します、じゃなくて努力するよ」
「よくできました!勿論君が2世だと言うのは私達から漏れる事は無いからね」
「今のままだと璃音さんが・・・」
「愛莉よ」
「愛莉さん?」
「駄目よ」
「よし、あいねぇは?」
「うーん・・・どうしようかなぁ」
「今のままだと愛姉は僕の専属ってバレるから、従姉って事にして欲しいんだ。駄目?」
「じゃあ君は探索者をしていた従姉の愛莉姉様を慕い探索者になり、かわいい従弟を世話する私って事ね」
「いえ、憧れって事で」
「君は細かい事を気にするのね。本当は女として見て欲しかったんだけどね」
「何か言いました?」
「まあそれで良いわって言っただけよ。ほらもう着くわ」
いつの間にか地下駐車場に着き、車を降りる。
当たり前のように腕を組んでくる。
丁度身長は同じで160cm。
僕は遅い成長期で今正に伸び盛りだ。
で、む、む、胸が!
当たっていますよ!
服の上からボリュームが分かってはいたけど、弾力が半端ない。
レイラよりやはりでかいな。
この破壊力は童貞には刺激が強過ぎます!
ここは普通のオフィスビルにしか見えず、1階はどこかの企業のロビーといった感じで受付嬢までいるが、よく分からない。
僕が1人で来る場合1階から入るだろうからと、先ずはロビーを見に来た。
そして目的の所に行くのにエレベーターに乗ったが、一部の階が選択できないな?
それとカードリーダーが付いている。
そこに愛姉がカードを翳すとさっきまで選択出来なかった階数のボタンが表示された。
「今の斗升君だとまだ上の階には行けないわ。つまり上の階にはお姉さんと一緒にしか行けないからね」
それは分かったんだけど・・・上に行くメリットがよく分からないけどまあいっか。
今回の報酬の内僕の服、つまりレイラに渡した服の代わりを買う分を残して残りをレイラの服や防具に使う事になる。
ラビリンスのドロップには偏りがあり、防具は少ないのだそうだ。
それでも女性の探索者は少ないので、同じ性能なら男性用の7割程度の値段が相場になる。
僕の防具は精々ヘルメット系か額当てが精一杯だ。
戦闘服というか今も着ているバトルスーツがあるし、父の装備が他にもあるから当面はいらない。
性能が良いのだと数百万から億超えのもあるから凄いよね。
ただ、資金的にも見送らざるを得ない。
今の段階で普通の高校生が持っている代物ではない。
ギルドを出てから先ずは服屋に寄りトレーナーとラフなズボンを買って貰っている。
これはローブのお礼だそうだ。
今日は色々な事があり過ぎて疲れているのもあり、レイラの分のみを買おうと思う。
そうしてエレベーターを降りたそこはと言うと、右も左も店が並んでおり、デパートの中にある店舗のようにブランド店が建ち並ぶフロアにしか見えない。
その中の1つに愛姉は迷う事もなく入って行く。
ドアを開けるとカララーンと小気味よく鈴が鳴った。
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