ＣＥ建設株式会社

CE建設株式会社〜歌姫と女職人〜

プロローグ ー社長あいさつー

西暦2XXX年

この世界では、様々な技術が飛躍的に進歩している。コンピューターによる情報管理や、ＡＩを搭載したロボット達による労働がごく普通である。

例えばだけど。

日頃持ち歩く通信端末はめっちゃハイテクになってて、充電なんかしなくたってずっと使えちゃうし、電波があれば物体の転送だってできちゃう。

ロボットが重たい資材を運んで建物を建築するなんて普通だし、高性能なタイプになると人型アンドロイドってタイプのロボットもある。

それに市街地では、車両は宙に浮いて走るのがあたり前で、音声認識でエンジンも始動しちゃう。

そんな時代だからこそ、体を動かす仕事はほとんどなくなっていってる。でもあたしは体を動かす仕事が好きだから、都市から離れて会社を設立したの。そして、わたしはその会社の社長をやってるわ。

会社名は【ＣＥ建設株式会社】昔で言うとろ総合建設業なんだけど、要するになんでもやりますって意味かな。

あたしの会社はとても小さい会社なんだけど、いつか大きな会社にしてみせるわ。

でも今はあたしを入れて２人だけなんだけどね。ただ、最近はちょっとだけ経営がピンチなのよ～。

でも運が良い事に、大きな仕事の依頼がきたわ。報酬金額もバッチリ。

あぁ、早くこの仕事を終わらして、最高に美味い１杯が飲みたいわ～。