第3話 揺らめく炎
頭が真っ白だ...
目をつぶれば、元通りだと思って、目を閉じても何も変わらない。
そこには、両親と弟の死体があった。
廊下は、血まみれで、血の独特の匂いが広がっていた。
目から、涙が溢れてきた。
「うぁーゎーぁー」
クソ、クソ、クソ、クソ、クソ
俺がもしも、かつあげされてなければ、もし俺が、もう少し早く学校から帰っていれば。
もしかしたら、家族は、無事だったのかも知れない。
俺が、家族を殺したみたいなもんだ。
「ぐぅ、あ、うぁーーぁー」
頭が痛くなった。
「なんだこの感覚は」俺は戸惑っていた。
そして、脳裏に、家族との思い出が溢れてきた。
俺が、いつも通りいじめられて、死にかけた時、支えてくれた、家族の思い出。
俺が、もっと強くなっていれば...
殺す 殺す 殺す 殺す 殺す 殺す 殺す
家族の仇を殺して、殺して、殺してやる!
そんな時、べちゃ、べちゃと血を踏みながら、誰が、近ずいてきた。
「やっと見つけた。」
俺は、恐る恐る振り向くと、そこには、日本刀らしき物を腰に付け、着物姿の殺し屋の目をしている奴がいた
俺は、確信した、こいつが仇だと。
「 お前が、...殺したのか!」
「お前が、俺の家族を殺してのかって聞いてんだよ!!」
...
「だったら、なんだと言うんだ。」
男は、吐き捨てるように言った。
俺は、初めて、自覚した、これが憎悪かと...
俺は、その男に殴りかかった。
しかし
「遅い、」
そういい、男は、軽く息を吐いた。
すると、俺は、外に吹き飛ばされていた。
「ぐはぁ、う、」
口から、血が出た。
コツ、コツと足跡が聞こえる
俺は、ここで死ぬのか、、、
家族の仇もとれないで
死ぬのか、、、
死んでいいわけない
こいつを殺すまでは、絶対に死なん
俺は、拳に力を込めた、
すると、拳から、赤い炎が纏われていた。
「チィ、目覚めたか、赤き炎の力が...」
しかし、そんなことは、気にしてる余裕はない
そして、俺は、殴りかかった!!
「しかし、スピードは、何も変わらん」
そして、軽くかわした。
そして、その拳が、かべにぶつかると、コンクリートの壁が溶けた!!
これなら、行ける!
そして俺は、炎を丸めて、ボールのようにして、相手に投げようとした、
しかし、そんな時間はなく、
男に蹴られて、近くの空き地にまで、吹き飛ばされていた。
意識が、飛んでいく、あ、う、...ぐ
「終わりだ、」
男が刀を抜いた
その時...
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