SNSで30秒だけだが公開された俺の彼女?らしき人物の動画を偶然観てから俺は幼馴染と相談して.....

アキノリ@pokkey11.1

第一章 10、30

絶望の世界と

第1話 30秒の3分(超改稿)

この世の中にはバカッターと呼ばれるものがある。

それは何かといえばSNSを利用して馬鹿なリア充とかが本当に馬鹿な動画をSNSに投稿してバレてそれが拡散されてしまう事である。


これがリア充バイト店員がやったならバイトテロと呼ばれる事をした事になる。

非リアもやっているかもしれないけど。

そのバイトテロとはなんなのか。

つまり店を使われた機材の撤去費用や信頼度の低迷で倒産させたりしてしまう事があるからバイトテロ行為とされている。


これらは例えば有名なのはバイト店員がアイスのショーケースに入ったりして、寒い、とか言いながら笑顔でピースで撮影するとか。

例にしては極端であるがこういうのが現実に行われているのだ。

メチャクチャに汚い、と思う。


今度で17歳になって高校2年生になった俺、角野俊樹(すみのとしき)はバカッターの事は以前から知ってはいる。

至って普通の人生を歩んで来てそして非リアに近い。

これから先もバカッターとは何ら関わりは無いと思っていた。

絵を描いてそれを自慢する為に以前は投稿はしていたが。


そんな俺でも知っている。

バイトテロやバカッターの件は頻繁にテレビ放映とかずっとされていた事を。

犯罪だという事を。


チェーン店の株価を数億円下落させるショックに至らせたり。

もしくは損害賠償が及んだとか。

何も考えてないリア充とか非リアとかバカッターのせいで、である。


俺、俊樹はそんな馬鹿な動画を身近に撮影する奴なんか居ないだろう。

そう思っていた時期もあった。

だが天秤がいきなり傾く。

それはある日の事だ。


偶然にその動画を。

俺の付き合っている後輩の山口桃(やまぐちもも)らしき人物が別の男とセックスする動画を見つけてしまったのだ。


乱れまくって喘ぎ声まで発してから動画の中で精一杯に乱れている。

それは桃のSNSアカウント?にツイートされて貼ってあった。

まさか、と思ってしまう感じだ。

桃がこんな事をしていたのか?、と。

俺は愕然としながら俯く。


「.....身近にこんなバカッターが居るとは.....」


山口桃(やまぐちもも)。

高校1年生からずっと彼女として付き合っている女子。

動画時間は約3分だが.....俺が観ると十分気持ち悪い形に仕上がっていた。


他の奴らが観たら興奮するだろうけど俺にとっては悪夢だ。

電撃でも受けたショックが身体を迸る。

と同時に。

怒りが込み上げてきた。


因みに身体しか映ってない動画だが。

何故それが桃と気が付いたか。

それは桃の足首の傷を見た事があったから、である。

足首が映り傷が映っていたのである。


それで桃だと気が付いた。

まさかこんな事をしているとは思ってなかったし。

そんな感じで役に立って欲しくなかった。

思いながら俺は額に手を添える。


そして頭を抱えているとSNSの会社の手によるものか何か知らないがこの動画は直ぐにデリート。

過激で違反していた様で消えてしまった。

多分消えるまで30秒。

投稿時間がそんな感じだった気がする。


俺が観た時点で多分消えるまで消えるまで恐らく10秒も無かった。

あっという間の事態でありショックを受けていたら保存する暇が.....無く。

まあその。

動画に釘付けになっているのも時間を奪う事になっていた。

検索の為とはいえパソコンを観なければ良かった.....。


「.....」


何これ。気分が悪過ぎる。

俺はグラグラする頭を何とか平然に落ち着かせそのまま椅子から立ち上がる。

パソコンをバタンと閉じてからそのままベッドにヨロヨロと寝転がる。


困った、という次元の問題ではない。

最早それを通り越して有り得ない。

相談しよう。

そう思い俺は同級生であり幼馴染である猪口兎(いのぐちうさぎ)の連絡先をスマホで開いてからメッセージを発信した。


(兎。いきなりすまない)


(ん?ハロハロー。どうしたの俊樹)


(桃の事なんだけどさ。多分アイツ浮気している)


(え、え!!!!?)


(誰かと性行為を及んでいる動画があった)


(.....え.....それって本当に?!嘘.....!?)


全てが本当だ、と画面に書き込んでから送信する。

兎のメッセージが途切れた。

数秒してから、それが事実だとしたら桃の奴メチャクチャ最低だね、と怒りのメッセージを送ってくる。


俺はその言葉を観ながら、そうだな。何というか.....そうだな、と文章を打って送信してから溜息を吐く。

そしてゆっくりと起き上がる。

と同時にいきなり兎から電話がかかってきた。

スマホを耳に当てる。


『まあでもスッキリした。桃.....やっぱり信用出来なかったんだって思えた。私の予想通りだったね』


「ここ最近の動きが怪しいとは思ったが.....お前の予想通りだとはな」


『気持ちわる。本当に。幻滅』


「.....取り敢えず桃に真相を確かめないと」


『そうだね。あ』


「.....ん?」


俺の言葉に、でも証拠が無いけど、と言う兎。

そして、万が一本当に桃だったら復讐しないとだけど、と言ってくる兎。

その言葉に数秒考えて、そうだな.....いきなり言うのも癪か、と言葉を発する俺。

それから2人で考え込む。

すると兎が、ねえ、と静寂を破った。


『万が一桃だったらどうしたら良いのかな』


「その時は話し合うしか無いだろう。まだ分からないが」


『まあ.....そうか。その。取り敢えず近所の噴水に集まらない?』


今から時間ある?、と聞いてくる兎。

あるけど一体集まってどうする気だ、と聞くと。

真相解明の手掛かりを探そうよ、と言ってくる兎。

それから俺達は噴水に集合する事にした。

同じマンションなので.....直ぐに集まれるだろう。

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