(一)-6

 それを見た日向と咲来は「おお」と感嘆の声を上げ、日向は「一緒に入ろうぜ」と誘い、咲来も「入る入る!」と興奮気味に返していた。

 そうして一行は急いでペンションに戻り、部屋に入った。

 ペンションの内部は丸太作りのログハウスになっていた。玄関ドア横の灯りのスイッチを誰かが入れると、部屋の中が明るくなった。

 そうして見回すと、部屋の中は外で見た印象よりも広かった。特にリビングは天井が高かったのでそういう印象を受けたのかもしれない。

 その奥に自炊用のキッチンがあった。また、入り口の右手の方には扉があり、その中は和室の寝室になっていた。


(続く)

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