一般人が学校一の魔法使い目指します!

@saya1010

私立成蘭学園

 私は私立成蘭学園に入学した一年生天月空(あまつきそら)。この学園は国内でも有名な魔法育成学園である。国が設立した学園であり校内の設備や警備は万全である。


 「うわー!すっごーい!これが私立成蘭学園・・・やっぱり綺麗だなぁ」

 私は一般入学で入った、元は一般人なのだ。この学校は基本的に中等部から入学し高等部へと進学する。しかし特別な入学手段として一般入学というのがある。これは魔法の素質があるものにしか許されない試験であり、魔法使いとしての素質がないものはそもそも試験を受けられないのだ。そして私、天月空はその素質を認められさらに試験にも合格し入学したというわけだ。


 「あれ、一般試験で合格した方かしら。早く教室に行かないとホームルームが始まってしまうわよ」高等部の生徒らしき人が話しかけてきた。

 「あ、はい!えっと、、教室は・・・」

 「何クラスって書いてあるの?」

 「一年バラ組と書いてありますね」

 「でしたら、そのドアから入って右に曲がると見えてきますよ」

 「本当ですか!ありがとうございます!」私は笑顔でお礼をし教室へと向かった。


 「あの人すごく優しかったなぁ。高等部の生徒なのかな。またあって今度はお話しとかできたらいいな」私は教室を教えてくれた生徒のことを考えながら教室に向かった。

 「ここが今日から私が通う教室!いい友達いっぱいできるといいな」私は楽しみで胸がいっぱいになった。そして大きく深呼吸をし教室のドアを開いた。


 教室にはもうすでに沢山の生徒が登校していた。中等部から高等部へと上がってきた生徒は各々仲が良い生徒と話していた。だが中には私と同じように一般で入り一人で座っている生徒も数人いた。

 「えっと、私の席は、、ここだ」私は自分の席に座った。

 「新しく入った一般入試の子だよね」隣の席にいた子が話しかけてきた。

 「うんそうだよ。えっと、天月空です。よろしくね」

 「私は高羽真奈(たかはねまな)。中等部からこの学園に通ってるから教室がわからなかったりとか何かわからないとこがあったら何でも聞いてね」お互い自己紹介をし軽くお互いについて話仲良くなった。


 ホームルームが始まり、一般で入った生徒もいるため学園の説明が行われた。先生の説明を簡単に説明すると、この学園は国が運営する魔法育成学園であり実力が全て。全寮制であり、この学園で使える通貨は毎月実力に見合った額が振り込まれる。また校内ランキング、学年ランキング、クラスランキングというものが存在し、その中で実力争いをする。ランキングが良ければ良いほど月に貰えるお金が上がるという仕組みらしい。まずは入学、進学祝いの費用として一人5万円が支給された。日々魔法について研究し練習をしランキングを上げてより良い学園生活を送っていけるように、とのこと。


 「うーん、実力重視か。一般で入った生とはちょっと厳しいなぁ」

 「安心して。この学園は一般で入った人のみが受けられる特別な授業があるの。それを受けてその授業の意図を理解すれば一気に成長できるって噂よ」

 「え!何それ!どうやって受けるの!」

 「多分ホームルームが終わった後先生から教えてもらえるはずよ。また終わったら聞きに言ってみたら?」

 「わかった!ありがと!真奈ちゃん!」そして私は真奈ちゃんに言われた通りホームルームが終わった後先生に一般入学の生徒だけが受けられる授業の件について聞きにいった。


 「先生!さっき高羽真奈ちゃんから一般入学で合格した人のみ受けられる特別授業があるって聞いたんですけど」

 「あー、あなた一般入学で入った子ね。そうね、またとの特別授業についての概要は日を追って説明するわ」

 私の担任の先生の名前は、凛野あすか(りんのあすか)先生。主に技能よりも魔法についての授業の担当をしている。特別授業の件はまた後日教えてもらえるらしい。

 今日はその後の予定はなかったので私は寮に帰った。

 「はぁー、特別授業ってどんな授業なんだろう。もしかして早速魔法が使えたりとかかな」私はベットに飛び込みながら独り言を言った。そして今日もらった5万円の使い道を考えていた。

 「やっぱり必需品が買える金額は残しておいた方がいいよね。中等部から上がってきた子は所持金はそのまま高等部になっても使えるって言ってたからなー。真奈ちゃん今どのくらいあるんだろう。また明日聞いてみよ。」私は中等部からこの学校に通っている真奈ちゃんにお金の使い道についていろいろ聞いてみることにした。


 「おはよう、真奈ちゃん」

 「おはよう、空ちゃん」

 「突然で悪いんだけど、真奈ちゃんってお金って何に使ってる?」

 「んーそうだなー。必要品を買うのは前提としてあとは自分が好きな本とか買うかな」

 「やっぱりそういう自分の趣味とかだよねー」私は特にこれと言った趣味がなかったので何か欲しいものがあった時に使うことに決めた。今は貯金するということだ。


 「はーい、みんな席について。ホームルームを始めます」先生が教室にやってきた。

 「昨日ある生徒からも質問があったんだけど一般入学で入った人のみ受けられる特別授業のことについて何ですが、明後日から放課後1時間くらい授業があります。ただし任意なので参加したい人のみ参加してくださいね」


 「明後日からかー、どんな授業なんだろう」

 「私も受けたことないから全然わかんないなー」

 「え、中等部の時とかなかったの?」

 「みんな中等部からだと同じタイミングでのスタートになるからね」

 「そっかー、でも楽しみ!」私は真奈ちゃんに満面の笑みで話た。


 そしていつもの授業が終わり、私は特別授業に向かった。

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