お前を幸せにするX回の神通力
If
第1話 今週七回目の告白
「
「うん、ごめんね
私は誠心誠意、本当に心から笠原くんに謝罪した。終礼後それほど時間が
それなら誰が悪いのかって? 決まってる。
「それってだめってこと?」
「うん、でも大丈夫だよ。もう五分もしたら、何してたんだろうって思うはずだから」
「どういうこと?」
「笠原くんは悪い神様にとりつかれてるの。私、そいつ
笠原くんのみならず、周辺で成り行きを見守っていた
校舎を出たところで、ふう、と
「おい、誰がぽんこつだって?」
「あんたよ、あんた。外で話しかけてくんな。家までお口チャック」
「
「だからー! 心の中読むな! きもい!」
「きも……い?」
半透明でなおかつ宙に浮かんでいる自称神様は、あからさまにショックを受けた顔で言葉を失った。少しだけひどいことを言ってしまったような気になったが、今は黙ってくれている方が都合がいい。
「ほら、帰るからね!」
そう呼びかけたら、落ち込んだ顔は変わらずだが、しっかり後からついてくるからまあ問題はないだろう。今日の説得の文句を考えながら、私は早足になった。
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