第22話盗賊ギルドと命の奪い合い
10層のボスは強敵だった。
「魔法が効かない!?」
「そうだよ。アイアンタートルは魔法耐性が結構高いから上級魔法くらいじゃないと効かないから初心者をよく苦しめるんだ」
亀は小さいイメージがあるけどこのアイアンタートルは高さ5メートルくらいある。それで魔法が効かないって…
「まぁ妖術は効くがな」
とミコト姉さんは勢いよく青い液体をアイアンタートルに向かって放った。
すると、甲羅に少し溶けた部分ができた。
「え!?何で甲羅が溶けてるの!?」
「あれは酸というやつじゃ。かけるとその部分は溶ける」
「前はあれでアイアンタートルが…」
その瞬間アイアンタートルは叫びながら飛びかかってきた。
僕達はすかさず避ける。
「やっぱり凶暴になっちゃった。カズヤくん!アイアンタートルは首が弱点だからそこを狙って!」
「分かった!」
僕はエアーブロックを使ってアイアンタートルの首に近づこうとする。
「はぁ、はぁ、そろそろ魔力が…」
魔力が尽きる前にこいつを倒さないと。魔力が残りわずかだから体も重い。
「これでいける!」
最後のエアーブロックを作った瞬間、魔力は尽きたと感じた。
僕は重力を使って真上からアイアンタートルの首に向かって剣を刺した。
アイアンタートルが倒れるのと同時に僕も落ちていく。
「すごかったぞ。さすが主様」
「ミコト…」
僕は言いかける前に気を失った。
次に気がついた時には僕はおんぶされていた。
「あれ…?ここは?」
「お、起きたか主様。」
「ここは12層だよ。もう休憩地点に着くところ。」
「そうなんだ」
とミコトのお耳を触って聞いていたら
「ひゃ///あ、主様…そこはやめてくれ…」
「ミコト姉さんのお耳柔らかい〜。ずっと触っていたいよ」
最近弱ってるミコト姉さんを見てなかったから新鮮だ。
「待って」
僕達は足を止める。ミコト姉さんにも降ろされる。
「トラップじゃな。迂回しようにもあちこちに仕掛けられている」
「12層にはトラップってたくさんあるの?」
「いや、普通はない。だから仕掛けたのは人間だね。」
とエクシア姉さんは試しにアイテムボックスからナイフを取り出しそれを投げると、
あちこちから矢が放たれ、落とし穴ができナイフが落ちていった。
「ナイフでこれだけ反応するとは相当な手馴れであろう」
「そしてこれは多分私達のために設置された」
その時、後ろから人が飛びかかってきた。
僕はすかさず剣を取り出し対応する。
「う…!」
剣先が喉元の近くまできていた。後一歩遅ければ間に合わなかったかもしれない。
「ちっ!兄貴初撃失敗しました!」
「まぁいい。どうせ殺れる」
暗闇の中からぞろぞろと10人くらいが姿を現した。
「エクシア、少し厳しいかもしれない。主様は魔力が少し回復しておらん」
「守りながら戦うってことね。そして後ろに下がれば残りの反応していないトラップが解除される。」
「ごちゃごちゃ喋ってるじゃねーぞ女ども。いくらZランクや師範代がいようと俺は元S。こいつらもC以上だ。」
「あの女生け捕りにして…楽しみだなぁ!」
と騒ぎ始める。
リーダー的な人は僕を見てニヤッと笑う。
「さぁ始めようか、命の奪い合いをな!」
《今日はもう1話出します!これからは毎日投稿できると思うのでより一層楽しんで頂けるように内容も工夫していくのでよろしくお願いします(*^^*)》
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます