第15話 昼休み 〜柚希side〜

私はいつも、朝10時頃に登校する。

登校といっても、保健室登校だが。

今日もいつも通り登校し、理子ちゃん先生と話したり、読書をしたりして過ごしていた。


正午過ぎ、私と理子ちゃん先生はお昼を食べた後、しばし理子ちゃん先生と世間話をしていた。

「最近はどう?」

ふいに、理子ちゃん先生がそんなことを聞いてきた。

「どうって…変わりませんけど、おととい来た、えっと…」

「南條広哉のこと?気になってるの?」

いきなり食い気味に聞いてきた理子ちゃん先生に多少困惑しつつ、

「気になってるっていうか、本当に勉強教えにくるのかなって、疑問ではあります。まぁ、そう言う意味では、気になってるのかも…?」

と答えると、理子ちゃん先生は

「うひゃぁーーー!!!いいねぇ!青春だあ!」

恋バナをする乙女のようなリアクションをした。

「ちょっと、何言ってるんですか、恋愛とか、そういうのじゃないですよ」

「でもでも、今後そういう関係に発展する可能性もあるんでしょー?」

私があしらっても、理子ちゃん先生は食い下がらない。

私が困っていると、保健室の扉をノックする音がした。

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